「ブラック企業」は人種差別用語か 「言葉狩り」評も
- 2014年09月01日 14時00分
- 提供:アメーバニュース/政治・社会
劣悪な労働環境を強いる「ブラック企業」という単語はすっかり一般的となったが、この「ブラック企業」という単語について、「人種差別用語では?」という指摘が登場。ネット上で議論となっている。
議論となっているのは、英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」の東京特派員・高橋浩祐氏が「東洋経済オンライン」で発表した「『ブラック企業』は、人種差別用語である」という記事だ。高橋氏は、
「従業員を酷使する企業を『ブラック企業』、従業員を大切にする企業を『ホワイト企業』と呼ぶ背景には、『黒が悪いもの』『白が良いもの』との価値判断が前提となっている」
と述べ、アメリカではBlack(黒人)という表現よりも、Afro-American(アフリカ系アメリカ人)という表現が使われることや、映画『マルコムX』でマルコムXが辞書を引き、「(黒は)汚れていて、不潔、陰気、敵意」「白 - 汚れのない雪の色。あらゆる色彩の原点」という項を見て憤るシーンなどを列挙。
「『ブラック』や『ホワイト』といった色の有無を善悪の基準にいつまでも平然と使っているのはいかがなものか」
と、ブラック企業という呼称を問題視している。
ブラック企業という単語が一般化していることは、厚労省の資料(「いわゆるブラック企業による若者の『使い捨て』が…」 2014年行政事業レビューシート)や、閣僚の答弁(「ブラック企業と言われているような問題に対してしっかりと対応してまいりたいと…」 田村憲久厚労相 2013年9月3日閣議後記者会見)などに登場していることからも分かる。それゆえ、高橋氏の指摘はネット上で大いに話題となり、
「優良企業、脱法企業、違法企業がしっくりくるかな?」
「危険企業とか癌企業とか使い捨て企業とか言い替えは色々有るような気がする」
「ほー!この感覚はなかった。気をつけたいが、どうしたら良いかな?」
と、氏の主張を肯定する意見や、
「『ブラック企業』を黒人差別に結びつける奴がいるとは思わなんだ」
「考えすぎだろ…。黒星白星といっしょやん…」
「考えすぎというか、ほぼ言葉狩りに近い感じがする」
といったコメントが登場。激しい議論となっている。
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なんでもかんでも「言葉狩り」の材料に使うなよ!(・Θ・;)