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 香川県知事選が開票された31日夜、高松市の開票所には「監視の目」が張り付いた。票の不正操作で正確さをなおざりにした市選挙管理委員会は信頼を取り戻せるのか――。ビデオカメラが向けられ、県職員らが見守る異例の緊張感の中で、開票作業は進んだ。

■選管、信頼回復図る

 午後9時10分、高松市香川総合体育館で投票箱が開封されると、200人近い職員が作業を始めた。2階の観覧席からは2台の監視カメラがにらむ。

 お目付け役のコンプライアンス担当になった岡本英彦・市総務局長が作業台の間を歩き回り、進行状況をチェック。観覧席には数人の見学者の姿があった。参院選の時も作業を見たという市民の男性(40)は「雰囲気がぴりぴりしている。今回はきっちりやってくれるでしょう」と話した。近くに住む平木最(つとむ)さん(67)は投票所で作業を手伝った帰りに気になって立ち寄ったという。「不正操作なんて、なぜ馬鹿なことしたんだろうね」