■石化・鉄鋼・造船も再編
韓国の石油化学最大手、SKイノベーションも事業、投資、人員の再編をめぐり、対応に苦慮している。
SKイノベーションは第2四半期に502億ウォン(約51億円)の営業赤字を出した後、事業部ごとに適正人員の調査を行ったとされる。問題は石化業界の業績不振が短期間では改善できない構造的な問題である点だ。原油の国際相場が下落傾向にある上、中国の生産過多で内需、輸出がいずれも低迷に陥った。将来的な成長分野として期待した電気自動車用バッテリー事業も不振だ。
鉄鋼大手のポスコは、主力系列会社の一つであるポスコ特殊鋼の売却など財務状況の改善を進めている。ポスコ特殊鋼は一時、グループの将来を支えるとみられていた。鉄鋼業界では「特殊鋼を売却するなんて、どれほど焦っているのか」と戸惑いの声も聞かれるほどだ。現代重工業、ハンファもコスト削減に加え、事業構造や組織の再編など中長期的な対策を検討している。
財界からは「韓国の製造業が既にかなり以前から危機に陥っていたにもかかわらず、スマートフォンの好況による錯覚で、危機を体感できなかった」との反省も聞かれる。韓国経済研究院のペ・サングン副院長は「国会が経済活性化関連法案の処理を先送りしているのを見る限り、まだ『危機不感症』に陥っているようだ」と指摘した。財界関係者は「このまま推移すれば、年末恒例の大規模昇進は難しいのではないか」と予想した。