デング熱 新たに19人の感染確認9月1日 13時55分
先月、国内でおよそ70年ぶりに感染が確認されたデング熱に、新たに東京などの19人が感染したことが国立感染症研究所の検査で確認されました。
厚生労働省によりますと、全員が先月、東京の代々木公園付近を訪れていたということで、厚生労働省は発熱などの症状が出た場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。
デング熱はアジアや中南米など熱帯や亜熱帯の地域で流行している蚊が媒介する感染症で、ヒトからヒトには感染しません。
先月、東京の代々木公園を訪れていた東京や埼玉の男女合わせて3人が、およそ70年ぶりに国内でデング熱に感染したことが確認されています。
その後も症状を訴える人が相次ぎ、国立感染症研究所が検査したところ、東京や神奈川など6つの都県の合わせて19人がデング熱に感染したことが確認されたということです。
これで今回国内でデング熱への感染が確認されたのは、合わせて22人となりました。
いずれも重症ではなく快方に向かっているということです。
全員が代々木公園付近で感染か
厚生労働省によりますと、感染が確認された人は全員が先月、東京の代々木公園付近を訪れていて、最近1か月以内の海外への渡航歴はないということです。
厚生労働省は「いずれも代々木公園付近で蚊に刺されたことが原因とみられる。蚊はあまり移動しないため、今のところ感染が大規模に広がることは考えられない」として、冷静な対応を求めるとともに、発熱などの症状が出た場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。
内訳は東京が最多
厚生労働省によりますと、新たにデング熱への感染が確認された19人の内訳は、東京都が13人、神奈川県が2人、埼玉県と千葉県、茨城県と新潟県がそれぞれ1人ずつとなっています。
これまでに東京都で1人、埼玉県で2人の合わせて3人の感染が明らかになっていて、感染が確認されたのは合わせて22人となりました。
年齢は10歳未満の子どもから50代までの男女となっています。
東京都は代々木公園の噴水池の水を抜いたり、雨水などをためる集水ますの清掃を行うなどして公園内での蚊の発生を抑えるとともに、公園の利用者に蚊に刺されないよう引き続き注意を呼びかけることにしています。
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