昨年ドイツ人が日本でデング熱に感染、「デング熱の国内感染、前より存在した可能性あり」
厚生労働省が会見で説明、今年1月に感染症専門誌で報告済み

9月1日、厚生労働省が国内感染のデング熱について記者会見を開催。

9月1日、厚生労働省が国内感染のデング熱について記者会見を開催。

 9月1日、厚生労働省はデング熱の国内感染者が22人になったと報告。この説明の中で、昨年8月に、ドイツ人が日本でデング熱に感染していたと報告した。

 この事実はあまり一般には知られていないが、今年1月に感染症の国際誌であるユーロ・サーベイランス誌で報告されていた。

 昨年9月に、ドイツ人は、国内で東京や京都などを訪問。ドイツに帰国後に発熱の症状を起こし、検査の結果デング熱と判明した。

 こうした結果を受けて、厚生労働症では、「日本では戦前にデング熱の流行があり、その後見られなくなっていたが、表に出ないものの、デング熱が発生していた可能性がある」と説明した。デング熱は、症状だけからはデング熱と分からないため、一般的な風邪のような形で治療される可能性はある。「流行が起きている、まん延しているとは考えていないが、蚊がウイルスを持っていて感染が起こるということはあると考える。秋に向けて減ってくると考えている」(厚生労働省)。

 「今回、デング熱の診断が付いたのは、昨年のドイツ人の感染例が意味を持った」と厚生労働省は説明した。

文献情報 

Schmidt-Chanasit J et al.Autochthonous dengue virus infection in Japan imported into Germany, September 2013. Euro Surveill. 2014 Jan 23;19(3). pii: 20681.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24480059

 

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星 良孝(Medエッジ編集長)

2001年、日経BP社入社。「日経メディカル」「日経ビジネス」「日経バイオテク」、2010年から大手医療専門サイトで編集者を務める。2014年8月より現職。