昭和と平成の「悪」の違い
2014/09/01 05:40:00


  http://twitter.com/kadongo38/status/506051071790182400
  | なんで、脱社畜をいっているひとって、社会の寄生虫になるという賛同できない理念を掲げているように見えるうえに、労働者側にたっているふりして労働者に不利なこと主張しているし、しかも信じて行動したひとはまず個人としても不幸な結果になるという、まあ、やっぱり意味わかんなくて気持ち悪い。

昭和の時代でも「俺は社会の抜け穴を利用して賢く生きるんだ」的な人はいたし、そういう主張もあった。そして少なからず人気も集めた。「悪の魅力」というか。

でも彼らは「自分たちが悪いことをしてる」って自覚があったし、それを隠さなかった。

   *   *   *

ところが最近のブロガーたちの気持ち悪いところは、「自分たちは悪だ」とすら言い張れなくて、正当化してること。「俺達が正しいんだから、みんな俺たちを見習え」と。

まあいまの時代「自分だけが得をする」というのを胸を張って言い張るのは難しいかもしれない。で、「みんなも自分と同じことをしなよ」というアピール方法に切り替えたわけだ。

ただ内容的には「賢い(というか小賢しい)人だけが得をする」という方法論のままだから、本当にみんなが真似したら社会は破綻する。社会が破綻しない方法でみんなが幸せになる方法を考えてくれるなら、おお助かりなんだけどね(苦笑)。

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で、その部分をごまかしてるところが、新興宗教的というか疑似科学的というか、気持ち悪さの根源だと思うんだよね。「社会には抜け穴があります。みんなが気づかないうちに、我々だけでせいぜい利用させてもらいましょう」というなら、あっけらかんとしてて、これほどの気持ち悪さは感じない。

そういう矛盾の部分が、「自分たちはこういう生き方しかできないんだ」と弱者アピールしたり、一方で「自分たちの生き方こそこれからの時代のスタンダードなのだ」と勝利者気取りだったりと、支離滅裂な言動に現れている。

裏ワザというのはあくまでねずみ講みたいなもの。先行者は一時的に得をするが、持続できない。いつかは破綻する。みんな「自分はそんなのに騙されてるわけない」と思ってるんだけど、騙されている人は気づかない(笑)。騙してる側すら気づいてない可能性が高い。

こっそり赤信号を無視するぐらいは大目にみるが、人々を扇動してみんなで赤信号を渡ろうと呼びかけるに至っては、いくら心の広い俺でも(笑)、ちょっと看過できない。

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