EDMとは、2011年頃から定着した、ダンスミュージックの系統の一種。
概要
もともとは「Electronic Dance Music=電子的なダンスミュージックの総称」としてアメリカで古くから使われており、広義的には、トランス、テクノからハウス、ドラムンベース、ダウンテンポまで、エレクトリックで踊れる音楽全般を対象にしていた。
しかし、後年には、主にエレクトロハウス、ビッグルーム向けのプログレッシブハウス、派手目のダブステップなどにフロアでの支持が集中し始めたこともあり、狭義的な呼称へ変化していく。
そのうちに、
ハードハウス由来の、地に足つけつつも跳ねのいいリズムセクション、
トランス由来の、曲中の盛り上がりの波を左右するパッド音、
ダブステップ由来の、五線譜には表記不能なリード音の乱高下、
などを主成分として、細分化したダンスミュージックをひとまとめに再構築したような曲が編み出されるようになり、現在ではEDMと呼ばれるいちジャンルへと成長した。
日本では、主に韓国出身のアイドルグループによって伝来され、2012年にはPSYが「ガンナムスタイル」をヒットさせたこともあり、EDM≒K-POPととらえられがちだが、この認識には誤りが多い。
というのも、実は日本でも、2008年頃から、安室奈美恵「What a feeling」、CHEMISTRY「Life goes on -Side K-」など、R&Bを土台の一部に持つ歌手たちに、四つ打ちの要素を採り入れた曲のリリースが散見され始める。リリース当時はエレクトロニックファンクなどと言われていた、m-flo「Love come and goes」も、今ならこの波の一部に加えられるだろう。
もちろん、2006年にDJ OZMAが韓国のヒット曲をカバーして話題を集め、2007年にはPerfumeが「ポリリズム」でブレイクしてこその傾向かもしれないが、本来の広域的な定義に立ち返れば、実はTRFが起源だったと言っても、異論はさほど多くないはず。
また、2010年にm.o.v.eがリリースしたアルバム『Dream Again』は、女性ボーカルのyuriが産休に入る直前に作られたという事情があったとはいえ、結果として呼称が定着するより先にEDMを採り入れていた1枚となった。
2011年以降に入ると、ソロ完全転向後の赤西仁をはじめ、9nineにモーニング娘。にと、日本のアイドルたちも全世界的なムーヴメントに乗り始める中、2013年には、ある意味日本でEDMの先駆者として活躍していた小室哲哉が、満を持してEDM主体のソロアルバム『Digitalian is eating breakfest 3』をリリース。続く2014年のソロアルバム『EDM TOKYO』発表にあたっては、「(TM NETWORKがデビューした)1984年からEDM指向」とキャッチコピーを打っている。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
代表的なDJ/プロデューサー
A to M |
N to Z |
【スポンサーリンク】
http://dic.nicomoba.jp/k/a/edm
読み:イーディーエム
初版作成日: 12/11/21 22:54 ◆ 最終更新日: 14/08/02 10:51
編集内容についての説明/コメント: 成分表、日本での歴史追記など概要文を改修、アジア代表でPSYの動画追加など
記事編集 / 編集履歴を閲覧