ユン・ソクミン(28)=ボルチモア・オリオールズ、写真=の今季中の大リーグ公式戦出場が事実上、実現不可能となった。
大リーグ公式ホームページ「MLBドットコム」は31日(韓国時間)、「オリオールズは9月のロースター(公式戦出場資格選手枠)40人の発表を前に、ユン・ソクミンとコード・フェルプスを『割当指名(Designated for Assignment)』選手として処理した」と報じた。「割当指名」とは、大リーグのチームが選手をロースター40人枠から外す時に選手を保護する措置だ。割当指名選手は球団が10日以内にトレードするか、ウェーバー公示しなければならない。または、マイナー契約を結んで残留する方法もある。
オリオールズがユン・ソクミンを40人枠から外したのは、今季中に大リーグ公式戦に出場させる意思がないという意味と受け取れる。野球解説者のミン・フンギ氏は「オリオールズはマイナー・リーグの成績が悪いユン・ソクミンの代わりに、ほかの有望選手を40人枠に入れるため、割当指名制度を使ったものと見られる」と語った。9月2日から大リーグのロースターは25人から40人に拡大され、「40人枠」登録された選手は大リーグ出場が可能だ。
オリオールズの傘下3Aチーム、ノーフォーク・タイズで今季をスタートさせたユン・ソクミンは今年初めまで、地元メディアを中心に40人枠が適用されている9月に大リーグ昇格が可能になると予想された。しかし、今年の3Aで22試合(先発17試合)に登板したが3勝8敗・防御率5.56にとどまり、チーム内での立場が少しずつ苦しくなっていた。
一部には韓国復帰説もある。しかし、今季開始前にオリオールズと3年間で総額557万5000ドル(約5億8000万円)で契約を結んだユン・ソクミンは来年から「マイナー・リーグ拒否権」を行使できるため、今回はひとまずマイナー・リーグ残留を選択するものと見られる。MBCスポーツプラス解説者のソン・ヒョク氏は「今季は事実上、大リーグ入りを果たせなかったが、本人は米国でのプレーに対する意向が強いので、ノーフォーク・タイズで引き続き投げると思う」と言った。