ニュースキュレーションアプリのGunosyの決算公告が出て、話題になっているようです。決算公告を見て、「Gunosyヤバすぎwww」みたいな意見が多かったのですが、いまいち同意できなかったのでGunosyの決算書の肝を自分なりに読み解いていきます。
今の赤字とかキャッシュフローとかどうでもいい
6月には追加で12億円の増資のニュースが流れており、ますます勢いを増すGunosy。ものすごい営業赤字出ていますが、Gunosyの販売管理費は、ほとんどが広告費だと思われますので、人件費や地代家賃と比べて削りやすく、短期的な黒字であればいつでも狙えるところまで来ています。流動負債から推測するに、現在は広告費もやや抑えて運用をしているようです。
だって、最初から黒字は狙ってない
Gunosyは現在400~500万ユーザーほどだと推測されます(求人ページで450万と記載)。2期目の決算時点で、売上の5倍の販管費がかかっていますから、超単純に考えると、この時点で黒字化するには5倍の2000万ユーザーくらいいなきゃいけないわけです。それは明らかに狙っていないと考えたほうが自然です。(当たり前)
Gunosyの決算書はここを見ろ
私が思う、Gunosyの決算書から分かるすばらしさは、売上高総利益(粗利)率の高さです。
売上高総利益率が高いということは、売上に対して原価が低いということで、販売管理費のマネージ次第で超高収益体質になる可能性を持っています。
(これは単純に、「何を原価として捉えるか」という企業の考え方にも依存する部分で、Gunosyの原価の内訳が分からないため、一概には判断しにくい部分でもあります。)
下記に、IT・メディア事業を展開する上場企業と、Gunosy社との売上高総利益率の比較を載せます。
(メディア関連上場企業のトップと、売上規模が近いという理由で下から4社をピックアップしました)
2005年頃のライブドア社でも売上高総利益率は50%前後、ガンホーでも70%弱ですから、76%という数字の凄さに驚かされます。Gunosy社は、ユーザーあたり(PVあたり)の換金性が高い、もしくはコストが少ない、という良好な条件を作り上げることに成功していると言えます。
Gunosyの課題は規模感
ただし課題もあります。それは売上を数倍、数十倍に延ばしてもこの収益性を続けられるかどうかという点です。サイバーエージェントも、売上高総利益率が高い事業だけを単体で抜き出したら、80%、90%行くようなものがあると思います。スケールしたときに、その高収益モデルを維持することは大変難しいと思いいます。
また、PV当たりの収益性が高い(事実なのか目標なのか不明)部分は中の人も意識されているようですが、デバイスにも左右されます。スマホ広告はまだまだ発展途上で、確かにクリック率は高いかもしれませんが、ユーザー目線では甚だ邪魔なものも多い。スマホ広告に収益性が依存しているのは危険だと言えるかもしれません。
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なんだか「売上3.6億で赤字14億m9(^Д^)プギャー」みたいな流れが強いようですが、中の人からするとあまりにも織り込み済みな気がして(資金調達の巧さもすごい)、あまり的外れなお祭りはどうかと思ったので、書いてみました。
●各社の売上原価のソース
サイバーエージェント、アキナジスタ、アウンコンサルティング、トレンダーズ、ネットイヤーグループ