12月の打ち上げを目指す小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が完成し8月31日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパス(相模原市中央区)で報道陣に公開された。史上初めて小惑星の微粒子を採取し、2010年に帰還して注目された「はやぶさ」の後継機。有機物や水が存在するとみられる別の小惑星「1999JU3」を探査し、生命の起源を探る。
はやぶさ2は重さ約600キロで、本体の大きさは縦約1.25メートル、横約1メートル、奥行き約1.6メートル。太陽電池パネルは折り畳まれて両側面に設置されている。初代はやぶさで不具合が続発した反省から、エンジンやアンテナを改良し、ドイツなどが開発した調査機器も搭載した。
チームを率いる国中均JAXA教授は「宇宙は甘いものではない。へこたれないように気を引き締めて、新たな航海を目指したい」と話し、打ち上げへの意欲を見せた。
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