8月20日未明に起きた広島市北部の土砂災害で、大きな被害が発生する1時間以上前に広島地方気象台が出した「1時間に70ミリの雨が降る可能性がある」との予報を、市が見落としていたことが、市への取材でわかった。

 雨量予報は避難勧告の判断材料の一つで、市の見落としが勧告の遅れにつながった可能性がある。

 市によると、20日未明の大雨を受け、午前1時35分に災害警戒本部を設置。警戒本部は同50分、気象台が1分前に発表した「20日中に広島県内の多いところで1時間に70ミリの雨が降る」との予報をファクスで受け取った。職員が仕分け箱に入れたが、警戒本部内の誰にも報告されなかったという。

 一方、午前1時50分には、気象情報会社が「安佐北区、安佐南区の予想雨量は同2〜3時に1ミリ、同3〜4時に1ミリ未満」と発表。警戒本部は、同社の予報も参考に現地の状況把握を進め、避難勧告の発令を検討していた。