蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】黒田、日本人初の30球団制覇はお預け 7イニング2失点も勝敗付かず2014年8月30日 紙面から ◇タイガース3−2ヤンキース【デトロイト穐村賢】日本人初の全30球団制覇ならず…。ヤンキースの黒田博樹投手(39)は28日(日本時間29日)、敵地でのタイガース戦で7イニングを4安打2失点のクオリティー・スタート(QS=6イニング以上自責3以下)にまとめたが、打線の援護に恵まれず、勝敗付かずに終わった。既にメジャー全30球団中29球団から白星を挙げ、タ軍に勝てば日本人初、メジャー全体でも14人目の快挙となるはずだったが、来季以降に持ち越しとなった。チームも9回にサヨナラ負け。ワイルドカード(WC)によるポストシーズン進出争いで一歩後退した。 2−1と1点リードで迎えた5回2死三塁。デービスから右前に同点適時打を浴びると、普段はほとんど感情を表に出さない黒田が何かを叫び、天を仰いだ。 「2点目の点の取られ方がすごくもったいなかった。ああいうところでミスが出て、ゲーム展開上、大きなイニングになってしまった」。先頭ケリーを簡単に歩かせ、自らの暴投も重なって無死二塁。何とか2死までこぎつけたものの、詰めを欠いた。7回まで2失点はまぎれもないQSだが、援護が2点しかなければ、1点に抑えるのがエースと呼ばれる男の仕事。チームも手痛いサヨナラ負けとあって、試合を振り返る言葉もどこか歯切れが悪かった。 日本人初の30球団制覇も来季以降に持ち越しとなったが、「記録に関しては分かっていましたが、そのために野球をやっているわけじゃない。マウンドに上がった以上は、その試合に勝てるようにしないといけないし、今日勝てなかったというのは残念」。黒田の悔恨は記録が達成できなかったことではなく、チームを勝ちに導けなかったことへのそれだった。 わずかな収穫は今季通算投球回が167イニングに達し、5季連続で規定投球回をクリアできたこと。「けがなく、ある程度投げていれば到達するところ。ここのチームと契約した以上は、最低限それはしないといけないという責任は感じていた」とさらりと言ってのけたが、言葉で言うほど簡単でないことは、けが人だらけのヤ軍先発陣を見ても瞭然。胸を張れる数字だった。 タ軍に特別、苦手意識があるわけではない。この日を含め、5戦全てがQSという内容。勝てないのは打線との兼ね合いなどの問題で、一度も打ち込まれたことはない。1年契約の黒田が来季、どこでプレーしているかは定かではないが、虎狩りは時間の問題だ。 PR情報
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