ヒットを放ち一塁を回ったところで足を痛めた広島・会沢【拡大】
この日は大胆な打線の組み替えを行った。8月は打率・053と不調の主砲、エルドレッドを登録から外し、ロサリオもベンチに下げた。3番に菊池、4番に丸を据えた“国産打線”がハマった。2人の活躍もあって先制されても逆転、追い付かれても、中日を突き放した。
8月を終えての貯金「10」は、1996年以来18年ぶりの数字だ。新打線の可能性を感じさせた勝利に野村監督は「3、4番がつなぎ、得点してくれた。いい働きをしてくれた」と目を細めた。
一方、投手陣は、先発のバリントンも五回に右腕の違和感を訴えて降板。それでも、2番手の戸田から中田、中崎、ミコライオの継投で六回以降を無失点に抑えた。当面、投手陣を預かる石原はファンの前で「相手どうこうは考えずに、どこであろうと、チーム一丸となってやっていくだけです!!」と宣言した。
2日から、首位・巨人との首位攻防戦(2日・長野、3日・前橋、4日・宇都宮)。ゲーム差は「1」で初戦に勝てば、同率で首位に並ぶ。23年ぶりのリーグ優勝を目指し、全員野球で原巨人に立ち向かう。 (長谷川稔)
データBOX
〔1〕広島が6月1日以来の貯金10(62勝52敗2分け)。8月終了時点で貯金10以上は1996年の貯金14(61勝47敗)以来18年ぶり。なお同シーズンの最終成績は71勝59敗の3位。 〔2〕同一カード3連戦3連勝は4月22-24日のヤクルト戦(神宮)以来、今季2度目。
(紙面から)