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稲沢市議に最高で死刑の求刑
08月29日 10時08分

稲沢市議に最高で死刑の求刑
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中国の空港で覚醒剤を持っていたとして違法な薬物を運搬した罪に問われている愛知県稲沢市の市議会議員の裁判が結審し、中国の検察は懲役15年以上、最高で死刑を求刑しました。
愛知県稲沢市の市議会議員、桜木琢磨被告(70)は、去年10月、広州の空港でスーツケースの中に覚醒剤3キロ余りを持っていたとして、違法な薬物を運搬した罪に問われています。
裁判は、中国南部の広東省広州の地方裁判所にあたる中級人民法院で、26日から始まりました。
28日の審理で、桜木議員側は、覚醒剤入りのスーツケースの運搬を依頼してきた知人との連絡に使っていたパソコンや携帯電話のメールのやりとりの記録などを提出して、スーツケースを預かったいきさつなどについて説明したほか、桜木議員の妻も証人として出廷し、無罪を主張しました。
また、桜木議員の弁護士によりますと桜木議員自身も最後の陳述で、「人を信じることは間違っているのか。死んでも無実を証明したい」などと訴えたということです。
裁判は28日結審し、検察は中国で、覚醒剤50グラム以上の運搬などの罪に適用される懲役15年以上、無期懲役、もしくは死刑という量刑に加え、財産没収を求刑しました。
裁判の結審を受けて稲沢市議会の野村英治議長は「本人が無実を主張している以上、議会の仲間としては無実が証明されて帰っていただきたいと思う。ただ判決はまだ出ていないので、今後はそれを見守っていきたい」と話しました。