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イスラム国が少数宗派女性を「戦利品」扱い、人身売買や結婚強要も

CNN.co.jp 8月31日(日)11時20分配信

(CNN) シリアとイラクで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」が、イラク北部で拉致したクルド系少数派、ヤジディ教徒の女性らにメンバーとの結婚などを強要していることが分かった。

英国に拠点を置くシリア反体制派組織、シリア人権監視機構によると、ISは過去数週間でヤジディ教徒の女性約300人をイラクからシリアへ移送し、メンバーに「分け与えた」とされる。

「ISは女性たちを戦利品のように扱っている」と、同組織は指摘する。女性がメンバーと結婚できるよう、イスラム教に改宗させた例もあるという。

同組織によれば、シリア北部から東部にかけてのアレッポやラッカ近郊、ハサカで、女性が「1人約1000ドル(約10万円)」でISのメンバーに売られ、結婚させられた例が少なくとも27件確認された。

イラク北部では今月、ISに村を襲撃されてシンジャル山に逃げ込んだ数万人のヤジディ教徒を救出するため、クルド人部隊のペシュメルガが大規模な作戦を実施。米軍も空爆でこれを援護した。
米国際開発庁(USAID)によると、今月初め以来、約12万2600人のヤジディ教徒がシンジャル地域からクルド人自治区へ逃げ込んでいる。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も、イラク北部モスルやシンジャル山で武装集団による拉致事件が相次ぎ、一部の住民はイスラム教への改宗を強要されたり国内外へ売り飛ばされたりしていると報告。シンジャル地域では依然、数カ所の村がISなどの包囲下にあるとしている。

イラクの首都バグダッド南郊では29日、イラク軍兵士とシーア派民兵計9人が、ISとみられる集団との戦闘で死亡した。30日にはこの近くで車を使った自爆テロがあり、イラク軍兵士少なくとも3人が死亡した。

米軍は30日もモスル近郊で空爆を実施し、ISの建物や車両を破壊したと発表した。米軍がイラクで続けている空爆は、これまでに計115回に達した。

最終更新:8月31日(日)11時20分

CNN.co.jp

 

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