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 冬に北海道沿岸にやってきて、夏はサハリンなど北の海で過ごすゴマフアザラシ。近年、北海道北部の日本海で、夏も居座るアザラシが増えている。地元の漁業者にとっては、タコやイカなどを食い荒らす厄介者で、被害が冬だけでなく夏にも広がりつつある。

 ゴマフアザラシは多くが流氷とともにオホーツク海沿岸などに来遊し、流氷の上で出産や子育てをして春に北上する。最近は流氷が来ない日本海側でも冬を過ごすものが増えていたが、今年は8月中旬になっても日本海側の焼尻(やぎしり)島(羽幌〈はぼろ〉町)の岩場で19頭がのんびり毛を乾かしていた。

 島で10年以上観察を続ける河野康雄さん(48)によると、冬は毎年数百頭が岩場で過ごすが、2004年から夏にも数頭見られるようになり、11年から10~20頭に増えた。「同じかわからないが、年々体の大きなアザラシが見られるようになっている」という。