総務省は２６日、ＮＨＫの外国人向けテレビ国際放送（ＮＨＫワールド）を強化するため、有識者からなる「ＮＨＫ海外情報発信強化に関する検討会」を設置すると発表した。初回会合は２９日。来春に向けて意見をまとめる。

　メンバーは、元ＮＨＫ経営委員の多賀谷一照独協大教授を座長に、ジャーナリストの嶌信彦氏や電通会長の高嶋達佳氏、ＮＨＫ解説委員長や外務省報道官を歴任した高島肇久氏のほか、保守論客で安倍晋三首相の靖国神社参拝などを支持するジャーナリストの桜井よしこ氏ら計１４人。

　番組の内容ではなく、人員・体制や財源などについて議論する。ＮＨＫワールドは現在、受信料と国からの交付金でまかなっている。強化にあたって交付金を増額するのかどうかが議論の焦点の一つになる。