トップ > 愛知 > 8月30日の記事一覧 > 記事
愛知ツタヤ図書館「小牧の顔に」 17年度開館、カフェ案も
レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京)が運営することになった新しい小牧市立図書館。名鉄小牧駅前の市有地に移転新築される。新たな魅力を設けて利用客の大幅増を目指すとともに、駅前のにぎわい創出も期待されている。 テーブルでコーヒー片手に雑誌を読みふける人たち。館内には静かなジャズが流れる。DVDやCDをレンタルできるTSUTAYAもある。奥には、しっかり間仕切りされ、静かに読書や勉強ができるスペースも確保されていた。昨年六月、CCCが運営する佐賀県武雄市立図書館を視察した小牧市職員は「従来の図書館のイメージとは全く違う」と振り返った。 そのCCCが、小牧市の図書館も手掛けることになった。開館は二〇一七年度末ごろの予定。山下史守朗市長は「新たな市の顔。これまで来てもらえなかった市民が来てもらえるような図書館になる」と話し、駅前の商店街などへの波及効果も期待した。 現在の市立図書館は一九七八(昭和五十三)年に開館。老朽化や駐車場不足を理由に、市は新図書館の整備を検討してきた。一時、駅前の再開発ビル「ラピオ」に移設する方向でまとまっていたが、二〇一一年二月に就任した山下市長が白紙に戻した。結局、現在は市営駅西駐車場になっている市有地約三千八百平方メートルに新築することを決めた。 市は今回、図書館の機能や運営方法などを提案してもらって審査する公募型プロポーザル方式で、指定管理者にもなる業者を選定。CCCと、現在の指定管理者の図書館流通センター(TRC、東京)でつくる共同事業体に決めた。 この共同事業体の提案によると、三百六十五日開館し、時間は午前九時〜午後九時もしくは十時として、社会人の利用増を目指す。カフェを開設し、新刊本の購入もできる。市民活動の場も提供。本の配列や照明、内装なども、利用者が居心地が良いと感じられるように工夫する。 こうした提案が現段階で採用されることは決まっていないが、今後、市と建物の設計段階から協議して内容を詰めていく。 現在の図書の貸し出しは市内在住、在学、在勤か、春日井市などの隣接八市町に限っているが、CCCは制限を撤廃したい意向。山下市長も「人が集まる図書館にしたい。拒む必要はない」と表明。誰でも本を借りられるようになる見通しだ。 CCCによると、同社が昨年度から運営している武雄市立図書館は、年間二十五万人だった利用者が四倍近くに増えた。武雄市の人口五万人に対し、小牧市は十五万人。CCCの高橋聡執行役員は「武雄と違って小牧は大都市名古屋にも近く、そんなに簡単ではない。ここにしかない価値をいかにつくれるかが成功への鍵」と説明している。 (加藤隆士) PR情報
おすすめサイトads by adingo
');
}
// -->
|
Search | 検索