グラフィックボードの性能比較表2014年版(デスクトップ向け)
・ここではお勧めできるGeforce系統とRadeon系統のグラフィックボードの比較をします。
あとオンボードグラフィックの性能も比較します。
TDP(Thermal Desigft Power)は熱設計消費電力であり大体の消費電力です。
値段は2014年6月現在の相場となっております。
(最近のグラフィックボードのみを比較します。)
■関連情報
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■グラフィックボードの評価
・評価はこのようにします。
◎お勧め! 〇良い △微妙 ×悪い
■ハイエンド
・最新のゲームを超解像度でプレイしたい人向け。(解像度1920x1080以上)
最大の画質でゲームをしたい人にはお勧め。
またはデュアルディスプレイ、トリプルディスプレイかつ高画質でゲームをする人にお勧めできる。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
〇GeForce GTX TITAN Z TDP 375W 380,000円(最高クラスのスペックを持つ)
〇Geforce GTX 690 TDP 300W 146,000円(高性能ながらGTX 590より消費電力が低い)
〇GeForce GTX TITAN Black TDP 250W 110,000円(GTX TITANのフルスペックモデル。)
〇Geforce GTX 780 Ti TDP 250W 80,000円(フルスペックのGK110)
△Geforce GTX TITAN TDP 250W 品薄(シングルGPUのハイエンド)
〇Geforce GTX 780 TDP 250W 60,000円(GTX 700シリーズのハイエンド)
◎Geforce GTX 770 TDP 230W 40,000円(GTX 680と比べやや性能は高め)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
〇Radeon R9 295X2 TDP 500W 170,000円(凄まじい消費電力と性能を持つ。)
△Radeon HD 7990 TDP ???W 180,000円(GTX 690に対抗)
〇Radeon R9 290X TDP ???W 65,000円(安定動作か高い性能を引き出す設定がある)
△Radeon HD 6990 TDP 375W 品薄(GTX 590に対抗)
〇Radeon R9 290 TDP ???W 46,000円(冷却能力はやや低めだがパフォーマンスが高い)
◎Radeon R9 280X TDP 250W 40,000円(DX11.2に対応したHD 7000シリーズのリネーム)
■ハイクラス
・最新のゲームを高解像度でプレイしたい人向け。(解像度1600x900~1920x1080程度)
フルHD画質でゲームをプレイしたい人にお勧め。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
〇Geforce GTX 680 TDP 195W 60,000円(ハイスペックでありながらワットパフォーマンスが良い)
×Geforce GTX 590 TDP 365W 品薄(消費電力が高いのがネック)
〇Geforce GTX 670 TDP 170W 40,000円(前世代ハイエンドよりバランスが良好)
◎Geforce GTX 760 TDP 170W 26,000円(GTX 670とGTX 660 tiの中間の性能を持つ)
〇Geforce GTX 660 ti TDP 150W 29,000円(GTX 580より高性能)
×Geforce GTX 580 TDP 244W 44,000円
◎Geforce GTX 660 TDP 140W 20,000円(GTX 580と同等)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
△Radeon HD 7970 TDP 250W 42,000円(DX11.1対応最新グラボ)
△Radeon HD 5970 TDP 294W 品薄(GTX 580に対抗)
〇Radeon R9 280 TDP 250W 34,000円(R9 280Xと同じTDP。)
◎Radeon HD 7950 TDP 200W 34,000円(GTX 580に対抗、コストパフォーマンスが高くなった。)
◎Radeon R9 270X TDP 175W 24,000円(DX11.2に対応)
△Radeon HD 7870 TDP 175W 28,000円(28nmプロセスにより消費電力の効率が大幅に上がった。)
〇Radeon R9 270 TDP 150W 20,000円
〇Radeon R7 265 TDP 150W 18,000円(DX11.2に対応している。)
△Radeon HD 7850 TDP 130W 24,000円(消費電力はミドルクラス並でハイクラスの性能。)
■アッパーミドルクラス
・最新のゲームをそれなりの解像度でプレイしたい人向け。(解像度1280x720~1600x900程度)
最新のゲームでなければフルHDでも快適に楽しむことが出来る。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
×Geforce GTX 570 TDP 219W 25,000円
×Geforce GTX 295 TDP 289W 品薄
×Geforce GTX 480 TDP 250W 品薄(実際より消費電力が大幅に高い)
◎Geforce GTX 750 Ti TDP 60W 16,000円(新型アーキテクチャ採用で効率が向上)
△Geforce GTX 650 Ti BOOST TDP 134W 19,000円(GTX 480に近い性能を持ち消費電力も低い)
×Geforce GTX 560 Ti TDP 170W 品薄(GTX 470より性能は上)
〇Geforce GTX 750 TDP 55W 13,000円(消費電力あたりの効率が非常に高い。)
△Geforce GTX 650 Ti TDP 110W 15,000円(消費電力の効率はそこそこ。)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
×Radeon HD 6970 TDP 250W 品薄(GTX 580に対抗)
×Radeon HD 6950 TDP 200W 品薄(ワットパフォーマンスがHD 7850に大きく劣る。)
×Radeon HD 5870 TDP 188W 品薄(GTX 480に対抗)
△Radeon HD 6870 TDP 151W 品薄(HD 5870とHD 5850の中間の性能)
△Radeon HD 5850 TDP 151W 品薄(今でもそこそこ使える。)
◎Radeon R7 260X TDP 115W 15,000円(HD 7790とHD 5850の間のスペック)
〇Radeon HD 7790 TDP 85W 品薄(消費電力が低めで性能が高め)
△Radeon HD 6850 TDP 127W 品薄(GTX 460やGTX 470に対抗)
△Radeon R7 260 TDP 95W 品薄(DX11.2に対応)
〇Radeon HD 7770 TDP 80W 15,000円(HD 7000シリーズの中では消費電力と性能のバランスが良い)
〇Radeon R7 250X TDP 95W 12,000円
■ミドルクラス
・最新のゲームをプレイしたい人向け。(解像度1280x720程度)
消費電力と性能のバランスがとれているので万人受けし最新のゲームでなければ快適にできる。
しかしゲームによっては快適にできないものもある。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
×Geforce GTX 560 TDP 170W 16,000円(560 Tiとほぼ同じ消費電力で性能が若干劣る。)
×Geforce GTX 460 TDP 160W 品薄(1GB版の場合)
×Geforce GTX 465 TDP 200W 品薄(GTX 460と性能がほぼ同じで消費電力が高い。)
◎Geforce GTX 650 TDP 64W 10,500円(消費電力がかなり低くなっている)
×Geforce GTX 460 SE TDP 150W 品薄(GTX 650を選んだほうが良い。)
×Geforce GTX 550 Ti TDP 116W 品薄(実際より消費電力が高くGTX 460並である)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
×Radeon HD 6790 TDP 150W 品薄(実際より消費電力は低いが6ピンコネクタが二本必要。)
×Radeon HD 6770 TDP 108W 品薄(HD 5770よりは性能は若干上だが実際の消費電力は高め)
×Radeon HD 5770 TDP 108W 品薄(HD 6770とほぼ同じ性能で使いやすい)
〇Radeon HD 7750 TDP 55W 11,000円(補助電源不要でワットパフォーマンスは最高)
■エントリークラス
・最新のゲームを低~中解像度でプレイしたい人向け。(解像度800x600~1280x720程度)
消費電力は低めなので使いやすいが性能がやや低くゲームによっては快適にはできない。
最新のゲームでなければそれなりに高い解像度でプレイできる。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
×Geforce GTX 275 TDP 219W 品薄(消費電力はGTX 285より高い)
×Geforce GTS 250 TDP 150W 品薄(DX10までしか対応せず)
×Geforce GTS 450 TDP 106W 品薄(1600x900の解像度では微妙)
△Geforce GT 640 TDP 65W 9,500円(Keplerのエントリーモデル)
×Geforce 9800 GT TDP 105W 品薄(在庫が少ないが省電力版もあるがDX10まで)
×Geforce 9600 GT TDP 96W 品薄(旧式だがなかなかで省電力版もあるがDX10まで)
×Geforce GT 240 TDP 69W 品薄(性能がやや低くDX10.1までしか対応していない)
〇Geforce GT 730 TDP 30 or 45W 7,000円(GK208コア版のGT 630のリネーム)
〇Geforce GT 720 TDP 23W 6,500円(DX12に対応)
△Geforce GT 630 TDP 65W 7,000円(GT 440と比べ基本的には同じ)
×Geforce GT 440 TDP 65W 7,500円(GT 240以下の性能だがDX11まで対応している)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
×Radeon HD 5750 TDP 86W 品薄(これよりはHD 7750を選ぶべき)
△Radeon R7 250 65W 10,000円(DX11.2対応、補助電源不要)
△Radeon HD 7730 47W 品薄(HD 6670より性能が高く消費電力が低い)
×Radeon HD 6670 TDP 66W 品薄(9600 GTに対抗、しかしHD 7750の登場で影が薄くなった)
×Radeon HD 5670 TDP 64W 品薄(HD 6670よりちょっと性能が低いが使いやすい)
・AMD内蔵GPU
◎Radeon R7 Graphics (A10-7850K等に採用、Radeon HD 6670と同等かそれ以上のパフォーマンス。)
◎Radeon HD 8670D(A10-6800K等に搭載された内蔵GPUでRadeon HD 7660Dを上回る性能を持つ。)
◎Radeon HD 7660D(A10-5800K等に搭載された内蔵GPUでRadeon HD 5570を上回る性能を持つ。)
・intel内蔵GPU
〇Iris Pro Graphics 5200(Core i7 4770R等に搭載されているもの。Geforce GT 440程度の性能とされる)
■ロークラス
・最新のゲームをプレイしない人向け。(解像度800x600~1024x768程度)
最新のゲームでなければある程度の解像度でプレイできる。
フルHD解像度の動画を快適に見れ4K解像度の動画を見れる程度の性能を持つ。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
△Geforce GT 430 TDP 49W 5,000円(DX11対応)
△Geforce GT 620 TDP 49W 5,000円(GT 430と比べメモリーインターフェースが半分となっている)
×Geforce GT 220 TDP 58W 品薄(DX10まで)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
×Radeon HD 6570 TDP 60W 品薄(HD 5670より性能は低め)
×Radeon HD 5570 TDP 42W 品薄(GT 430に対抗し消費電力は低め)
△Radeon R7 240 TDP 30W 7,500円(DX11.2、低い消費電力が特徴)
×Radeon HD 5550 TDP 40W 品薄(GT 220程度の性能)
・AMD内蔵GPU
◎Radeon HD 7560D(A8-5600K等に搭載された内蔵GPUでRadeon HD 5570と同等の性能を持つ。)
◎Radeon HD 6550D(A8-3850に搭載された内蔵GPUでGeforce GT 430程度の性能を持つ。)
・intel内蔵GPU
◎HD Graphics 4600(Core i7 4770Kに搭載されているもの。Geforce GT 430程度の性能を持つ。)
◎HD Graphics 4000(Core i7 3770Kに搭載されているもの。Geforce GT 220程度の性能を持つ。)
■ローエンド
・最新のゲームをプレイしない人か最低設定でプレイする人向け。(解像度640x480~800x600程度)
一昔前のゲームを動かすことが出来る程度ではあるが高解像度は望めない。
HD解像度の動画を快適に見れフルHD解像度の動画を見れる程度の性能を持つ。
・Geforceシリーズ(性能が高い順)
△Geforce GT 610 TDP 29W 4,500円(GT 520と基本的に同じ性能)
△Geforce GT 520 TDP 29W 5,000円(intelが開発した内蔵GPUのHD 3000を少し上回る程度の性能)
× Geforce 210 TDP 30W 3,000円(intelが開発した内蔵GPUのHD 2000より大幅に下回る性能)
・Radeonシリーズ(性能が高い順)
× Radeon R5 230 5,000円(DX11.2対応)
〇Radeon HD 6450 TDP 27W 4,000円(GT 520より性能が高い)
△Radeon HD 5450 TDP 19W 3,500円(HD 3000より下の性能だがDX11である)
・S3シリーズ(性能が高い順)
×Chrome 540 GTX 品薄(S3のグラフィックボードでDX10.1に対応している)
・intel内蔵GPU
〇HD Graphics 3000 (Core i7 2600Kに搭載されているもの。7800GTと互角の性能を持つ。)
〇HD Graphics 2500 (Core i5 3450等に搭載されているもの。)
△HD Graphics 2000 (Core i 2xxxシリーズに搭載されているもの。9400GTと互角の性能を持つ。)
(HD Graphics 3000のCore i5 2500Kに搭載されているものはクロックが低く性能がちょっと低い。)
■総評
・intelが発表したintel Iris Pro Graphics 5000シリーズは、
もはやCPU内蔵のグラフィック機能とはいえないほどの性能を誇り、
近いうちにグラフィックボードが無くとも本格的な3Dゲームが楽しめる時代になりそうだが、
今年はSCEやマイクロソフトから次世代機が登場することにより、
最新技術がコンシューマ機でも使えるようになるため、
これからも内蔵グラフィックで本格的な3Dゲームを快適に楽しめるようになるには、
まだまだ先のことになりそうである。