米国の父母グループがFIFAを提訴、ヘディングの危険性を主張
2014年08月29日 17:10 発信地:ワシントン/米国
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×イングランド、キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2014-15)2回戦、ミルトン・キーンズ・ドンズFC(Milton Keynes Dons FC)対マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)。ボールをヘディングするマンチェスター・ユナイテッドのマイケル・キーン(Michael Keane、上、資料写真、2014年8月26日撮影)。(c)AFP/CARL COURT
【8月29日 AFP】米国の父母グループが、若いサッカー選手がヘディングできる回数を制限すべきだとして、国際サッカー連盟(FIFA)を相手取って集団訴訟を起こしている。
米カリフォルニア(California)州で提出された訴状によれば、脳振とうを防ぐ決まりが必要だとして、米国サッカー連盟(U.S. Soccer Federation、USSF)と米国ユースサッカー協会(United States Youth Soccer Association)も被告に指名されている。
原告側は、「ユースからプロまで、世界中のあらゆるレベルで行われているサッカーで、脳振とうによる損傷が多発している」としており、若い選手は首の筋肉が十分に発達していないため、衝撃が吸収できないことを理由に、ヘディングの回数制限を行うべきだと述べている。
また、幼少期にサッカーをしていた人や若い頃に脳振とうを起こした可能性のある人、他の安全上の決まりについても監視すべきだとし、被告側にはけがのリスクを最小限にする義務があると主張している。
「FIFAを含む被告側は、サッカーと選手を統括する団体として、その役割を十分に果たしてこなかった」
(c)AFP