防衛大学校を揺さぶる「中国美女学生スパイ」騒動
(SAPIO 2014年9月号掲載) 2014年8月11日(月)配信
このとき人民解放軍の上級大佐から出た質問はこうだ。
〈海上保安庁と海上自衛隊の間には、東シナ海で何か発生した場合にどのような役割分担があるのか〉
さらに防衛省が打ち出す南西地域における防衛重視の方向性についてもこんな質問も行なわれた。
〈防衛力はどのように変化していくのか、どういった側面に重点を置いていこうとしているのか、こうした兵力の調整、配置の対象となるのはどこか〉
評論家同士の議論ではない。このときのメンバーは元陸自西部方面総監など自衛隊の部隊運用を熟知した元最高幹部ばかり。人民解放軍側の参加者は矢継ぎ早に質問を投げかけ、機密情報を引き出そうとした様子がうかがえる。
「これまでに日本側のメンバーが直接的な機密情報を提供するようなことはなかったが、中国側としては防衛戦略の大まかなところを掴むことはできたはずです」(同前)