◇KBCオーガスタ<第1日>
▽28日、福岡県糸島市、芥屋GC(7150ヤード、パー72)▽雨、気温24・3度、風速4・2メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽132選手(うちアマ4人)▽観衆1176人
昨年ツアーデビューした、東北福祉大で松山英樹の1年先輩だった富村真治(23)=ザ・カントリークラブ・ジャパン=が4アンダー、68をマークし、首位と3打差の5位タイの好スタートを切った。沖縄の興南高校時代は宮里美香の1年後輩で、米ツアー参戦を目標にしている富村が、まずは日本ツアーでの初Vに挑む。7アンダー、65で回った韓国の金亨成(キム・ヒョンソン。34歳)がトップに立った。
最終18番は長いバーディーパットがカップをそれてパーに終わったが、富村は68のスコアに「気持ち良く回れました」と笑顔を見せた。
1番でバーディー発進。4番ボギーも5、6番と連続バーディー。圧巻だったのが9番509ヤードのパー5。ピン奥7メートルに2オンすると「入ればいいなと思って打った」パットがカップに沈み、ツアーでは自身初のイーグル奪取。10番でも5メートルを沈めてバーディーを奪った。しかし、11番でボギーをたたいてから進撃が止まった。「12番以降も攻めてはいたけど、ラフに入れると難しかった」と富村。
12年にプロ転向。13年にツアーデビューして今季が2年目の富村に最近転機が訪れた。知人の紹介で陸上の短距離選手、末続慎吾と食事をする機会があった。世界選手権のメダリストを前に「自分が小さく感じた」という。この日の1番ティーグラウンドに立ったときに「精神的なものが成長し、今までと変わった自分がいた」と、大きな影響を受けた。
沖縄の興南高校では宮里美香の1年後輩で、東北福祉大では松山英樹の1年先輩。今季10試合で5試合予選落ちと低迷してきたが、ようやく上向きの気配。「シード(獲得)が目標ですけどチャンスがあれば勝ちたい」。残るは3日間。富村が初Vを目指して戦いに挑む。
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