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できごと
【岡田敏彦の軍事ワールド】「反日」で「もっと大きな軍艦を」…批判無視して欠陥「独島艦」の2号艦建造に走る韓国
もっと大きいのが欲しい
ソウル新聞(電子版)などによると、韓国内では独島艦の「慢性的な問題」として格納庫の少なさがあげられてきた。
諸外国の揚陸艦では、(1)ヘリなどの発着艦甲板(2)ヘリ格納・整備場(3)LCAC(エアクッション型揚陸艇)-の3つを備えているのに対し、独島艦は(2)の格納・整備場がなく、ヘリの運用が難しい。2番艦はこうした欠点を解消しなくては意味がないが、そこには大きなハードルがある。
法律の縛り
韓国では軍艦を「量産」する場合、2番艦以降は1番艦の性能(大きさや速度など)を20%以上超えてはならないと、防衛事業法などで定められている。つまり大幅に改良、拡大するのなら量産ではなく「新規事業」として取り扱うよう決まっているのだ。
しかし新規事業にすると、その事業の妥当性の検討などで計画は5年遅れると指摘される。一方、法律通りに2番艦を造るなら、「規定に縛られた世代遅れの後続艦の建造」(ソウル新聞電子版)になると批判されている。
確かに独島艦といえば「ポンコツ」が代名詞。レーダーは虚偽の目標を示し、機関砲を発射すれば甲板上の自軍ヘリに命中する欠陥設計が明らかになっている。全く同じ物を造るのも思慮がないが、むしろ問題点は「より大きな、より高度なもの」を造ろうとする“身の丈知らずの背伸びにある”との見方も出ている。
狭い領海で出来ること
韓国の領海は面積比で日本(447万平方キロ)の約10分の1で、海軍が守る部分はわずかな沿岸のみ。敵対する北朝鮮は陸軍が主力で、海軍はわずかな兵力だから、韓国海軍はいわゆる「ブラウン・ウオーター・ネイビー」(沿岸海軍)で十分なのだ。
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