防衛大学校を揺さぶる「中国美女学生スパイ」騒動
(SAPIO 2014年9月号掲載) 2014年8月11日(月)配信
だが、自衛隊幹部によれば、防大が中国の工作機関に狙われているのは事実だという。
「防大生がすぐに機密情報にアクセスできるわけではありませんが、卒業後わずか数年でアクセス権限を持つ階級になります。さらに30年もして将官まで昇進すれば、数千人の部隊を動かすようになる。時間をかけた工作を得意とする中国にとっては、絶好のターゲットでしょう」
さらに防大のチェック態勢の甘さも、中国に狙われる理由だと防大関係者は指摘する。
「学生は入学にあたって親族に共産党員がいないかチェックされるだけで、帰化者かどうか確認されるようなことはない。事実上のフリーパス。チェックの必要性を唱えても、『人権侵害にあたる』と大学校側が自粛する始末です」
結果として、防大に入学する帰化者が増え続けている。現在では、「概ね一学年400人のうち10人ほどは帰化した学生」(防大関係者)という。