8月 29 2014
警察、パチンコの換金が行われている事を知らず。腐敗はどうすれば是正される?
自民党がパチンコ税の導入に踏み切ろうとしている中、警察庁は「パチンコの換金が行われているとは存じ上げない」と意見したそうです。
パチンコ玉を換金できる事を知らない?
パチンコで稼ぐ方法を記した雑誌やWebサイトもあり、実際に金銭を得ている人が存在するのは小学生でも知っている事なのですが、警察庁は一層の腐敗っぷりを露呈しました。
大衆娯楽として定着しているパチンコやパチスロの換金時に課税する「パチンコ税」をめぐって、創設を目指す自民党の「時代に適した風営法を求める会」と、警察当局とで噛み合わない議論が展開されている。
パチンコでの換金は刑法が禁じる賭博にあたるが、現状はパチンコ店とお客、景品交換所の「三店方式」といわれるグレーゾーンの運用による換金行為を、警察当局が黙認しているのが実態だ。
そうしたなか、朝日新聞(2014年8月25日付)によるとパチンコの換金行為について、自民党の「時代に適した風営法を求める議員連盟」が警察庁の担当官に意見を求めたところ、
「パチンコで換金が行われているなど、まったく存じあげないことでございまして…」と、返答したとされる。
警察当局の「建て前」とわかっていても、うんざりするような「官僚答弁」だ。
パチンコを一切やらない私(先日つきあいで初めてやりました。警察庁は知らないそうですが4,000円で買った玉が増えて29,000円になって返ってきました)ですが三店方式という言葉は聞いた事があります。
お店から玉を買い、増えた玉をお店に売ると賭博になる。二者間だとまずい。
だったらお金じゃなくただの石と交換すればOK。お店の近くにはなぜかただの石を高額で買い取る業者が必ずいるのでそこに石を売る。
これが三店方式です。実際は業者とお店が繋がっているので同じ事。
警察官は内部から声を挙げないのか
風営法の問題で遊戯の扱いにしなくてはギャンブルになってしまう。日本においてギャンブルは競馬や宝くじといった公営のもの以外は基本的に違法です。
それを合法ギャンブルにして税金を取ろうというのが自民党の動きなわけですが、警察はその仕組みを知らないとのたまったのが上記のニュース。
普通の企業であれば第三者機関の査察とか労働組合とかで一般的に悪事に当たるものは監視の目がありますが、警察という組織にはそういった仕組みは存在しないのでしょうか?
警察官の方は点数稼ぎのねずみ取りとかしている暇があったら、できるだけ高い役職の人をつけ狙って証拠を集め「この人はパチンコで金銭を得ていました」と告発でもすればいいんじゃないでしょうか。それくらいの正義感を持ってほしいです。
日本はこれでもマシな方?
でも海外の警察もたいがいですよね。代表的なのが個人間のワイロ。これはさすがに日本においては聞いた事がないので少なくとも一般化はしていないと信じたいです。
海外旅行でいちゃもんつけられて小銭を要求されるなんて話はよく聞きますし、メキシコでは立場を利用して犯罪グループを形成する事があったとか。
メキシコ連邦警察は30日、汚職にかかわったなどの理由で今年5月以降約3200人の警察官が免職されたと発表した。
警察当局者によると、免職者の中には、数週間前に汚職にかかわったとして内部告発されたシウダフアレスの警察官らも含まれている。この問題では、2つの警官グループが警察本部の外で闘争を行ったとされる。
連邦警察には約3万4500人の警察官がおり、免職された3200人は全体の約9%に当たる。
全体の9%が免職。海外に比べると日本の警官の汚職なんてかわいいものかもしれませんが、組織としてパチンコ業界と癒着して国益を損ねている事を考えるとどっちもどっちかもしれませんね。
俗に言われる「無駄」はどうすればなくなるのか
もし警察がなくなったとしたらどうなるのか。治安は当然悪くなりますよね。そうなると民間の警備会社みたいなものが台頭してくる事になるでしょう。
報道を見ているともうそれでいいんじゃないかという気がしてきます。神奈川県警とか悪いニュースしか聞きません。自衛隊+民間の警備会社で今並の働きは可能なんじゃないですか?
治安を守る代替手段が必要な代わりに税金周りは潤う事になります。20兆円規模のパチンコ市場に1%の税をかけると年間2,000億円。まぁこれは警察がなくならなくても実現は可能でしょうが。
大きいのは警察がなくなる事によって払っている税金もなしになる事。そもそもこのトピックも税金が発端なのですが、Google先生に聞くとこの体たらく。
年間いくらの税金がかかっているのか調べようとしたらこれです。なんだ、皆そう思ってるんですね。
では警察の日々の活動の中で「これだけは今の体制・組織でないとできない」という、存在意義みたいなものってあるのでしょうか?
個人的に思いつくのが犯罪の抑止力としての存在です。国家権力が目を光らせている、という事実だけで反社会勢力の行動は制限されるはずなので。
しかしそれも代替の民間企業が力をつけるに連れて威光が増してくる事を考えると、問題は警察という組織がなくなった直後の限定的なものに思えます。
捜査力とかノウハウとか、培ってきたものが重要であるならそこを残す形で解体すればいいですし。さっきの画像じゃありませんが、とにかく組織が大きいばかりに無駄が多すぎるんじゃないですかね。
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どうすれば国は良くなる?
もちろんそこまで深く考えているわけでも現実味がはっきりとある提案でもないのですが、要はどうすれば組織の腐敗を是正できるのかという話です。冒頭のパチンコ=金の図式をしらばっくれる、なんて誰がどう考えてもおかしい話じゃないですか。
トップを更迭したら治るのか、べったりな政治家がいるのか、厚生労働省が諸悪の根源なのか。誰が悪者かわからないなら一度破壊するしかないのでは。
何が悪いのか、改善するのに現実味のある道筋は具体的にどういうものなのか。ご存知の方がいたら教えてほしいです。