巨人先発・沢村=東京ドーム(撮影・中島信生)【拡大】
今回、結果を出せなかった場合、2軍落ちの可能性があった沢村に、原監督は「きょうに関しては見事。90%以上の力は出し切った」と評価。「次もあるぞと、彼には伝えた」と次回の先発にゴーサインを出した。
2位・阪神とのゲーム差を2・5、3位・広島との差を3に広げ、阪神の自力優勝の可能性を消滅させた。このまま勝ち星を重ねれば、最短なら、9月2日にも優勝へのマジックナンバー25-21が点灯する。歓喜の瞬間はもうすぐだ。
もはや沢村に、ひ弱なイメージはない。「プレッシャーはいつだって感じている。何万人の前でやるわけですから」。残り32試合。もっとしびれる場面での登板でも、優勝へ向かって投げ抜く。 (青森正宣)
沢村とコンビを組んだ巨人のD1位・小林(日本生命)「きょうは両サイドも高めも低めもコントロールができていた。球に力もスピードもあった」
★愛犬が癒やし
2軍生活が続く中、愛犬が癒やしになってくれた。沢村はことしから、タイニープードルを飼い始めた。「ヘブン」と名付け、「かわいい、かわいい」と溺愛。自身のツイッターにも度々登場している。右肩の故障で、プロ入り後初めて経験した長いファーム暮らし。沈みがちな心を、明るくしてくれた愛犬が、ご主人様の快投を一番喜んでいた!?
データBOX
〔1〕巨人が阪神に勝利したことで、阪神の自力優勝の可能性が消滅。巨人の優勝へのマジックナンバーの点灯は最短で9月2日。点灯する例としては29-31日のDeNA戦と9月2日の広島戦で4連勝し、広島が巨人戦までの29-31日の中日戦で2敗以上か1敗2分けすることが最低条件。そのうえで29-31日、9月2日の阪神の勝敗次第で優勝マジック25-21がつく。
〔2〕巨人・沢村の完封勝利は、昨年6月13日のオリックス戦(京セラドーム)以来自身4度目。またこの日は10奪三振。2桁奪三振での完封は2012年4月13日のDeNA戦(10奪三振)以来2年ぶり2度目となった。
(紙面から)