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代々木公園でデング熱感染か…新たに20代男女2人、園内でダンス練習

デング熱の国内感染3人に 駆除作業する関係者
デング熱対策で、殺虫剤をまいて蚊の駆除作業をする作業員=28日午後、東京・代々木公園
Photo By 共同 

 約70年ぶりに国内での感染者が見つかったデング熱で、新たに都内在住の男性と、埼玉県在住の女性が感染したことが28日、分かった。国内感染者は27日に感染が確認された埼玉の10代女性と合わせて3人となった。同じ学校の学生で、いずれも東京都渋谷区の代々木公園で蚊に刺されたとみられる。都は公園を一部封鎖し、蚊の駆除を行った。

 新たに感染が確認されたのは、都内在住の男性と埼玉県在住の女性。ともに20代で、海外渡航歴はないという。

 東京都や埼玉県によると、男性は24日から発熱や頭痛などの症状があり、27日になって38度の熱が出たため、新宿区内の医療機関に入院した。血液を国立感染症研究所で調べたところ28日、デング熱の感染が確認された。重い症状は見られない。女性は18日に発症して25日に入院したが、快方に向かっている。

 2人は、既に感染が確認された埼玉県在住の10代女性と同じ都内の学校のクラスメート。いずれも代々木公園で、蚊に刺されたとみられる。感染した3人を含む同校の学生34人は、8月初旬から週に3回ほど、学園祭に向けて公園でダンスの練習をしていた。

 デング熱は人から人に直接感染することはなく、都は公園でデングウイルスを保有している蚊に刺されて感染した可能性が高いとみている。一緒に活動していた学生について学校や保健所と連携し健康調査を行っているが、症状を訴える学生はいないという。

 代々木公園では28日午後5時から練習場だった公園の渋谷門付近の広場に、半径75メートルのバリケードが設置された。都は殺虫剤を散布し、駆除を行った。媒介したとみられるヒトスジシマカの行動範囲は半径50メートルほどという。最初に10代女性の感染情報を国から受けた都は、26日夕から27日朝に、代々木公園で蚊35匹を捕まえたが、デングウイルスを保有する蚊は発見されていないという。付近は29日朝まで立ち入り禁止とした。

 都は2004年度から、毎年都内16カ所で定期的に蚊を捕まえてデング熱など感染症の調査をしている。今後は調査ポイントを増やす方針。また、人の出入りが多い公園で、さらなる感染が疑われるため、専用電話を設置した。電話番号=(電)03(5320)4179。

 ≪フマキラー、アースの株価急騰≫東京株式市場では28日、殺虫剤を手掛けるフマキラーとアース製薬の株価が急上昇。ともに年初来高値を更新した。デング熱感染者が国内で複数出たことを受け、殺虫剤の販売が増えるとの見方から買い注文が集中した。東証2部上場のフマキラーは、デング熱の感染者が増えたとの情報が伝わると急騰。値幅制限いっぱいのストップ高となった。終値は前日比80円高の407円で、上昇率は24.46%。東証1部のアース製薬も大幅に上げ、終値は320円高の4285円、上昇率は8.07%だった。

[ 2014年8月29日 05:30 ]

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