日本一遠い温泉!一生に一度はトライを!富山県「高天原温泉」

記事作成日:2014/08/28 15:15:48 │ 最終更新日:2014/08/29 16:57:12

日本一遠いと言われる温泉「高天原温泉」。
そう、山奥にあり、車では行けない。
片道約13時間の道のりは登ったり下ったりの本格登山。
健脚の方なら1泊2日で行って帰って来れるが、一般の方なら山小屋で3泊するのが賢明だ。
温泉好きな方なら、一度はチャレンジして頂きたい。

ここから出発!折立登山口

写真:温泉ソムリエぐっち

高天原温泉までの最短ルートは、富山県の折立という登山口からになる。
折立までは富山市内から車で約1時間半。
折立から高天原温泉まで片道13時間と言われているが、実際には11〜12時間程度。
ゆえ、1日で高天原温泉まで目指す場合、折立は遅くとも5時には出発するのが賢明だ。
また、登山初心者であれば、一気に(1日で)高天原温泉まで目指すのはとてもおすすめ出来ない。
本格登山となるため、時間には余裕を持って行動を。
また、突然雨になることもしばしば。
本格登山の準備を。
特にスティックは忘れずに。

「太郎平小屋」からの絶景

写真:温泉ソムリエぐっち

折立より約3時間で「太郎平小屋」に。
かなり大きなしっかりした山小屋だ。

宿泊代金は1泊2食で9200円。
ちなみに缶ビール350mlが600円、500mlが800円。
高いと思われるかもしれないが、考え方によっては安いかも。
夕食の時間は午後5時。皆いっせいに食べることになる。
ゆえ、夕食を食べたい方は山小屋には遅くとも16時までには着くのが賢明だ。
山小屋のルールは一般のルールとは異なることをお忘れなく。

食後、外に出ると、ちょうど日が沈んだ後の青い時間。
幸いにも晴れ渡っていたため、言葉を飲むほどの美しい景色に遭遇。

山小屋の夜は早く、多くの方々は20時には就寝。
ちなみに朝食は午前5時。これも皆いっせいに食べることになる。

いざ「高天原温泉」へ!

写真:温泉ソムリエぐっち

「太郎平小屋」から「高天原温泉」まで、約8時間。
「太郎平小屋」から、まずは目指すは「薬師沢小屋」。約2時間の道のりだ。
比較的下りが多い道だ。
「薬師沢小屋」からは2つのルートを選べる。
「雲ノ平山荘」を超えていくルートか、川沿いの「大東新道」と言われるルート。

「大東新道」を選んだ。
なぜならこちらのほうが距離(時間)が短いからだ。
川沿いの道なき道を歩き続け、川沿いの道が終われば、後はひたすら登ったり下ったりの連続である。
「薬師沢小屋」から「高天原峠」までは約4時間。
かなりつらい道のりだった。

ここまで来れば、後1時間で「高天原山荘」だ。

ようやく「高天原山荘」に到着!

写真:温泉ソムリエぐっち

「太郎平小屋」を出て約8時間で「高天原山荘」に到着。
山奥にある山小屋としてはとても綺麗だ。
それもそのはずで、2011年に立て直されたそうだ。

ただ、温泉は残念ながら、ここからさらに約30分ほど下ったところにある。
ゆえ、少しの休息をとって、十分疲れた体を引きずりながら、念願の高天原温泉へ。

嗚呼・・・念願の「高天原温泉」!

写真:温泉ソムリエぐっち

「高天原温泉」は露天風呂のみである。
男性専用が一つ、女性専用が一つ、そして混浴露天風呂が一つ。
写真は混浴露天風呂だ。

お湯は白濁した硫黄泉。
舐めても酸っぱくないため、中性の硫黄泉だと思われる。

1泊2日をかけて来ただけの甲斐があった。
2日で約12時間の登山の後の温泉。
幸せとか、気持いいという言葉だけでは足らないような気持ちにさせられた生涯忘れられない温泉になった。

1時間ほど温泉と戯れ、その後「高天原山荘」で泊まり、翌日は1泊目の「太郎平小屋」で泊まり、翌々日に下山。

下山した時には「生きて帰って来れた!」と心底思った。

もう一度行きたいかと聞かれたら・・・

登山好きな方なら、きっとそれほど労せずに高天原温泉へ行けるでしょう。
ただ、そうじゃない方にとっては、途方もない程遠い道のりになるでしょう。

そこまでして行く価値がある温泉なのか?

温泉好きな方にとっては答えは「YES!」である。
なぜなら・・・「日本一遠いと言われる温泉」だからだ。

ただ、行かれる際には、本格登山の準備を忘れずに。
また、熊と遭遇することもあるようなので、くれぐれもご注意を。

もう一度行きたいかと聞かれたら・・・きっと「No」と答えそうだ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/12−2014/08/15 訪問

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ナビゲーター

温泉ソムリエマスター、温泉ソムリエアンバサダー、温泉観光実践士

源泉かけ流し温泉伝道師、温泉ライター

ナビゲーター紹介

消毒無しの源泉かけ流しの温泉をこよなく愛する大阪在住の40代。
特に好きな泉質は「アルカリ性の硫黄泉」。
只今全国の温泉を時間の限り、温泉行脚を行う。
サイト「源泉かけ流しどっとねっと」を主宰し…

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