札幌:上田市長が引退表明 道知事選「考えていない」
毎日新聞 2014年08月29日 22時07分(最終更新 08月29日 22時12分)
札幌市の上田文雄市長(66)は29日、同市内で開かれた後援会の役員会終了後、記者団に対し、来春の市長選には立候補せず、3期限りで引退する意向を正式に表明した。出馬が取りざたされている来春の北海道知事選についても「全く考えていない」と否定し、政界から引退する考えを示した。
会合後、記者団の取材に応じた上田市長は「4選には出馬をしない」と明言。役員会でも「お約束したことの大半は実現できたことで、一区切りにしたい」と伝えたことを明らかにした。
上田市長をめぐっては、民主党道連が4選に意欲をみせている高橋はるみ道知事の対立候補として擁立を検討しているが、「考えていない。(出馬)要請もないと思う」と述べた。
上田市長は弁護士で、現在3期目。民主党などの推薦を受け、2003年に政令市初の再選挙となった激戦を制して初当選。07年、11年の選挙でも自民党推薦候補を破った。
来春の市長選には、自民党が元総務省官僚の本間奈々氏(45)の推薦を決めているほか、秋元克広副市長(58)が上田市長の基本政策を継承し、9月にも辞任して正式表明する見通し。【山下智恵、小川祐希】