マダガスカル首都を覆う黒雲、イナゴの大群襲来

2014年08月29日 16:35 発信地:アンタナナリボ/マダガスカル

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×マダガスカルの首都アンタナナリボ(Antananarivo)の空を覆うイナゴの大群(2014年8月28日撮影)。(c)AFP/RIJASOLO
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【8月29日 AFP】アフリカ沖西インド洋(Indian Ocean)の島国マダガスカルで28日、首都アンタナナリボ(Antananarivo)にイナゴの大群が襲来した。アンタナナリボの上空は雲のような厚いイナゴの群れに覆われ、子どもたちは逃げまどい花屋はイナゴを追い払おうとタイヤを燃やすなど街はパニックに陥った。

 路上は雨のように降り注ぐイナゴの死骸でいっぱいだ。熱心にイナゴの死骸をすくってはビニール袋に集めていた13歳の少年は「ニワトリに食べさせるんだ。それでニワトリが死ななかったら僕たちが(イナゴを)食べる」と語った。

 高温多湿なマダガスカル島はイナゴの繁殖に最適な環境で、イナゴの大発生は珍しいことではない。最も直近の大発生では、日本の国土とほぼ同じ面積が被害を受け、稲田やトウモロコシ畑が壊滅した。

 マダガスカル当局や国連(UN)が数か月前から飛行機やヘリコプターで殺虫剤を散布してイナゴ撲滅対策に務めているが、専門家らは、最近の熱波がイナゴたちを自然の生息地から都市部に向かわせているとみている。(c)AFP

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