万年筆は、歴史のある筆記具だ。ボールペン、シャープペンシル、様々な文房具が生まれても尚、愛されている。筆者も、メインの筆記具として万年筆を利用している。今回は、そんな万年筆の入門用としてオススメしている「プラチナ万年筆の preppy」を紹介する。
なぜ、万年筆か?
万年筆の最大の特徴は、「低筆圧で書けて、メンテナンスが出来る。」事だ。 万年筆は高い筆圧をかけると、ペン先が傷んでしまう。筆圧をかけると駄目になるのは一見欠点なのだが、裏返せば万年筆の筆圧を一度習得すれば、他の筆記具でも筆圧の高さに悩まされる事は少ない。そして、一度気に入った万年筆を購入すれば、あとはインクや、ペン先を交換するだけで、気に入った見た目の物を長時間使う事ができる。
万年筆は高い?
万年筆は、どうしても高価な物が多い。いくら最近のが安いといっても、最低数千円〜数万円オーダーとなると、おいそれとは手を出しにくい。慣れていない内に高い万年筆を潰してしまったら目も当てられない。
究極のエントリーモデル preppy
そこで登場するのが、今回紹介するプレピー万年筆である。
プラチナ萬年筆 万年筆プレピー ブラック PPQ-200?1-2
- 出版社/メーカー: プラチナ萬年筆
- メディア: オフィス用品
- 購入: 1人 クリック: 2回
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理由1 安さ
最大の特徴がこれだ。定価は200円(税抜き)。2000円の間違いではない。これなら少々使い潰しても安心である。
理由2 カラーバリエーションが生むカジュアルさ
カラーバリエーションも豊富で、キティモデルだってある。万年筆の重厚感のイメージとは程遠いが、普段使いをする上では、むしろ好都合だろう。
理由3 ステンレスのペン先は初心者向け
普通、万年筆ユーザーはステンレス製のペン先を嫌がる。*1柔らかくないペン先なぞ万年筆とは言い難いという気持ちも分かる。だが、初心者がボールペン等の高い筆圧の筆記具から移行する際には好都合だ。慣れるまでペン先の硬さが支えてくれる。物足りなくなったらそれこそ次へ乗り換えればいい。
まとめ
手軽に使えるというコンセプトとしては、コレほど適した万年筆は無いだろう。使用する際には、「思いっきり筆圧を下げて」利用すると面白い様に書けるはずだ。
どうしても筆圧が下がらない場合、次のような練習法もある。
書道家 武田双雲氏のメソッドだが、筆圧の低下練習に「500円玉を載せながら書く」という方法がある。 詳細は上の記事を見てもらうとして、これはしばらく続けると圧倒的な効果が出る。
また、氏の出版している本
特製万年筆でみるみる字がきれいになる双雲流ペン字メソッド: 字がきれいに書ける「双雲万年筆」と正しい持ち方で書ける「美文字ボール」つき (GAKKEN HIT MOOK)
- 作者: 武田双雲
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2014/04/24
- メディア: ムック
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に付属の万年筆と矯正用器具を使うのもありだ。
是非、万年筆の世界の入り口を体験してほしい。 *
*1:金が主流。高価さの原因でもある