社長がブラブラしないと会社は死ぬ
かなり以前、おつきあいのある会社の社長さんから、
「田中さん、ぶらぶらしてるか?社内にこもって作業してたらあかんぞ。社長は自由な時間を可能な限り確保して、あちこちぶらぶらして、メシの種を作って社内に持って帰ってくるのが仕事だよ。社員と同じ立場でオペレーションに追われてたら、最後は会社は死んでまうし、社員も路頭に迷うぞ」
というようなことを言われました。
社内でもたまに言うのですが(最近言ってないかな)、企業において一番重要な経営資源は「社長の時間」です。
これ以上貴重な経営資源はありません。
社長が作業に追われ、あたふたしているほど、会社の(今と次の)メシの種を創る、あるいは航路について考える、人と出会う、という一番大事な仕事がどんどんおろそかになります。
しかし、頭ではわかっていても、これがなかなか出来ない。
我々日本人は農耕民族で、長らく農村共同体的文化、価値観の中で育ってきています。ですから、なんとなくみんなと一緒に作業をしてないと後ろめたい気持ちになりますし、また作業さえしていれば、どんなに頭を使って無くても、無条件にがんばってるように見えるわけです。
また社長というのはほおっておいても、自動的に大小様々な仕事が津波のように押し寄せてきます。そこに延髄反射すると、つい目先の作業に追われてしまいますし、また実際、現場が好きな社長が多い。
しかし、それは経営者の仕事ではありません。好きな事とやるべきことは違いますし、経営者は安易に作業に逃げてはいけない、と最近やっとですが、少し思えるようになってきました。
また、本質的にぶらぶらする、という事の意味を良く咀嚼出来てないと、安易に作業に走ってしまう事が多いように思います。
無駄に時間を浪費するのと、考える、創造のための時間は違います。
前にこのブログでもご紹介差し上げた事がありますが、私は一度しかお会いしたことが無いのですが、山地社長という山地グループの社長さんの出している本(これはとても勉強になりました)にも、似たような話が出てきます。
社長仲間とゴルフに行ったとき、プレー中もひっきりなしに社内外に電話していた社長さんの会社がその後無くなった話とかは、非常に象徴的だなと印象に残っています。
その仕事が好きだからとか、俺がいないとこの仕事は出来ないとか、現場が心配だからと言って、気軽に現場に入ってはいけないといつも肝に銘じています。それは最終的には会社の力をおとしめることにつながります。
経営者は時間の使い方には最新の注意を払わなくてはなりませんし、安易に作業に逃げてはいけない、といつも思っています。
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