防災の日:「トイレットペーパー備蓄を」経産省がPR作戦
毎日新聞 2014年08月28日 19時56分
経済産業省は、防災の日の9月1日に合わせて、家庭でのトイレットペーパーの備蓄を勧めるパネル展示を実施する。水や食料に比べて備蓄の意識が浸透していないというのが理由だ。
同省によると、東日本大震災ではスーパーなどの店頭から食品とともにトイレットペーパーがなくなり、被災地だけでなく、全国的な供給不足が問題になった。トイレットペーパーは生産の4割が静岡県に集中し、東海地震などで静岡県が被災した場合、他地域の工場の増産体制が整うまでの1カ月程度の間、供給途絶などの混乱が予想されるという。同省は「家庭で1カ月程度をまかなえる備蓄をしてほしい」と呼びかけている。
パネル展示は、9月1〜5日、東京・霞が関の経産省本館1階ロビーで。芯がなくてかさばらず、買い置きに適したトイレットペーパーなども展示する。経産省は今後、トイレットペーパーの製造業者で組織する日本家庭紙工業会などと各地でPRイベントを開くことも検討している。【大塚卓也】