2014年8月29日08時16分
札幌市議会の金子快之(やすゆき)議員がツイッターに「アイヌ民族なんて、もういない」などと書き込んだ問題で、金子氏が所属する会派「自民党・市民会議」は28日、「発言を撤回する意思がない」として、金子氏に会派を離脱するよう勧告した。9月4日までに態度を明らかにするよう求めており、発言を撤回するか、自ら会派を離脱しなければ、除名処分とする方針。
「自民党・市民会議」の村松正海会長によると、金子氏は発言が問題となった当初、会派の聴取に対して「百科事典の記事を引用した。自分の意見ではない」などと説明。このため「誤解を招く言動はしないように」と注意するだけにとどめた。
しかしその後、民主や共産などの他会派やアイヌ団体から強い批判が寄せられたことなどから、自民会派として撤回・謝罪を求めることを決定。村松会長ら役員が金子氏と数回会ったが、「アイヌ民族はもういない」との主張を繰り返したほか、政府が本格的にアイヌ政策に取り組むきっかけとなった「先住民族の権利に関する国連宣言」や国会の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」についても「認められない」と述べたという。
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朝日新聞社会部
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