2014.8.28 19:00(3/4ページ)

声荒らげ性交渉での薬物使用を否定「栩内被告は大事な人」/ASKA被告初公判(5)

特集:
ASKA被告裁判
ASKA被告の初公判で、傍聴券の整理券を求めて並ぶ人々=東京・日比谷公園(撮影・古厩正樹)

ASKA被告の初公判で、傍聴券の整理券を求めて並ぶ人々=東京・日比谷公園(撮影・古厩正樹)【拡大】

 検察官「水に混ぜたりして飲ませたことはありませんか」

 被告「そんな卑怯(ひきょう)なマネをしたことは1度もありません」

 《栩内被告への使用について続く検察官の執拗(しつよう)な質問に耐えかねたのか、ASKA被告はやや声を荒らげた。それまでと違い、強い意思を感じさせる声だった》

 《その後も検察官は質問を重ねた。次に耐えかねたのは弁護人だった》

 弁護人「質問が重複しています」

 検察官「調書の内容を確認しているだけです」

 弁護人「(栩内被告に関する)質問を繰り返す意味があると思えません」

 裁判官「意図は分かるので質問を続けてください」

 《法廷に張り詰めた空気が漂う。ASKA被告は黙ってうつむいたままだ》

 《その後、栩内被告がASKA被告に送ったメールの文面を検察官が被告に見せようとする。と、弁護人が再び異議を唱えた》

 弁護人「被告はすでに経緯を含め、使用態様について答えています」

 裁判官「検察官は動機に疑問があるのですか。被告が理由とする眠気の問題だけではないことを明らかにしたいのですか」

 検察官「被告が本来、どういう理由で使用したのかを聞きたいのです」

 《裁判官の許可を得て検察官はメール文面をASKA被告に見せた。ASKA被告は両手を膝の上に置いたまま目を落とした》

 検察官「これは栩内被告からあなたに宛てて送られたメールですね。『私にしたの、気付いているんだよ。今日も寝られなかった』とあります。あなたが覚醒剤を飲ませたのではないですか」

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