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代々木公園で蚊に刺されたか 都が駆除進める
8月28日 17時52分

代々木公園で蚊に刺されたか 都が駆除進める
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熱帯や亜熱帯の地域で流行している「デング熱」に、海外への渡航歴のない埼玉県の20代の女性と東京都の20代の男性が、新たに感染していたことが分かりました。
2人は、27日に「デング熱」への感染が確認された埼玉県の10代の女性と同じ学校の学生で、いずれも東京・渋谷区の都立代々木公園で蚊に刺されて感染した疑いがあることから、東京都は念のため、公園内で蚊の駆除を進めています。

新たに感染が確認されたのは、埼玉県の20代の女性と東京都の20代の男性で、このうち女性は症状が落ち着いているということですが、男性は発熱の症状があり、都内の病院に入院中だということです。
「デング熱」は蚊が媒介する感染症で、ヒトからヒトには感染しません。
「デング熱」については、27日に国内でおよそ70年ぶりに、埼玉県の10代の女性が感染していたことが分かりましたが、埼玉県や東京都によりますと、2人はこの女性と同じ都内の学校に通う学生で、全員海外への渡航歴はないということです。
3人は今月の初旬から20日ごろにかけて、東京・渋谷区の都立代々木公園でダンスの練習などをしていた際、蚊に刺されて感染した疑いがあるということです。
当時、同じ学校の学生が30人ほど一緒に活動していましたが、これまでにほかに発熱などの症状を訴えている人は確認されていないということで、学校と保健所で連絡を取り合い、健康状態の確認を続けることにしています。
また東京都によりますと、公園内で緊急に蚊を採取して調査したところ、デングウイルスは検出されなかったということですが、念のため、3人が蚊に刺されたとみられる場所の周囲を29日朝まで立ち入り禁止にして、薬剤を散布して蚊の駆除を進めています。

「駆除や発生しない対策が重要」

国内でデング熱に感染した人が新たに2人確認されたことについて、デング熱に詳しい長崎大学熱帯医学研究所の森田公一所長は、「感染が確認された3人は一緒に行動しているということで、同時期に感染したことが疑われる。次々と人を刺す性質を持つ、熱帯地域でウイルスを媒介している『ネッタイシマカ』が日本に入り込んでいる心配があるので、研究機関や行政が蚊を調査して、駆除や発生しない対策をするなどの対応をとることが重要だ」と話しています。
そのうえ、「熱帯地方で大規模な流行が続いているため、日本国内のどこでも毎年夏には小規模な流行が繰り返されるおそれがある。しかし、デング熱はほとんどの場合、1週間ほどで治り、後遺症も残らない。まれに重症化することはあるので、高熱や関節痛、発しんなどの症状が出た場合には、早めに病院に行って治療を受けてほしい。十分な知識を持って適切な対応をしてほしい」と話しています。

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