6月末の話ですが、僕が大好きだったアイドルが突然契約解除という形で辞めてしまいました。少し前から違和感を感じて予感はしてたけど、だからと言って心の準備ができるわけもなく、結局は突然死。時間が大体を解決してくれることはこれまでの経験で分かっていたし、事実最初の10日くらいは正しくダブルミーニングで"他界"してたけれど*1、それなりに心を持ち直し、日常に戻り、忙しく仕事をし、少しずつ現場に復帰し、今となってはまあ大体もと通りです。時は残酷ですね。
ただその辞めてしまった子の名前を毎朝ググって何か動きがないか、ヒントがないか、生きてる吐息を感じられないか、という広大な太平洋のどこかに沈んだマレーシア機を探すような行為を、その日からし続けているという側面もあります。かなりアレですね。
そして引っかかった検索結果のひとつが、ある朗読劇でした。
彼女の元々の夢は女優になることで、過去には実際子役としてCMに出たり、NHKスポットドラマの主役もやったりしていました。今回辞めたのもそっちの道に行くためじゃないかというもっぱらの憶測で、朗読劇は下積みとしてはなくはないかも、と思いました。
これは脱退発表直後にブログの全データをローカルにDLして、記事をさかのぼりさかのぼって見つけた一説です。どうだい?気持ち悪いだろう?
(画像拝借しました)
調べたまさにその夜にその劇はあり、そして会場も都内だったので、95%は違うだろうけど、でも逆に5%でも可能性があるなら行ってみようと、修業時間にそそくさと荷物をまとめメトロに乗り込み、運命的な再開に期待をふくらませながら車窓に写る自分の姿を見て無いわ~キモいわ~と思い、とは言え舞台から出てきた時どんな感情になるだろう?意外と冷静だったりするのかな?とか、目が合ったら宇宙の何処かへ飛んでいってしまいやしないかな?とか、でも自分が宇宙に行ったところで宇宙のゴミカスことスペースデブリだなとか、お話する機会があったらどんなこと話そうかな?とか、喜んでくれるかな?…いや逆に引かれたりしないかな?とか、邪魔にならないように1回だけ見て去ろうとか、でも明日も見に来てそうだなフフフとか、どうやってネットに書こうか…いや書くのやめようかな…シャカマスタイル*2とか思いながら50人入るかはいらないかの雑居ビルの3階にある小さな会場に入り、入り口で3,000円を支払い着席し、1時間の朗読劇をただただ見てから電車に乗り込み、湿度の高い亜熱帯の夜の中もくもくと歩みを進め、帰路に着きました。
半端ない虚しさ。