政治安保相固辞から一転、入閣の方向…強気の石破氏、3つの理由 +(3/3ページ)(2014.8.28 11:11

  • [PR]

政治

  • メッセ
  • 印刷

安保相固辞から一転、入閣の方向…強気の石破氏、3つの理由 

2014.8.28 11:11 (3/3ページ)自民党
処遇が注目される石破茂幹事長=27日午後、東京・永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)

処遇が注目される石破茂幹事長=27日午後、東京・永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)

 さわらび会の浜田靖一元防衛相ら側近は、首相に従う石破氏の姿勢に「存在感が薄れる」とかねて危機感を抱き、「無役」になるよう進言してきた。石破氏は最終的にそんな浜田氏らと来年9月の党総裁選をにらみ、党内基盤を強化する道を選んだ可能性は高い。青木氏らとの距離を縮めたのも、党内基盤が弱いことの裏返しといえる。

 石破氏が安保担当相を固辞するのは、集団的自衛権の行使を可能にするための手法の違いにもある。首相との対立は、実は2年近くに及ぶ。

 首相は平成24年10月31日、野党総裁として衆院本会議で代表質問に立った。首相は質問案を練る過程で、行使容認に向けた憲法解釈見直しは「国会での首相答弁と閣議決定を優先させればいい」と主張した。

 これに対し石破氏は「長年積み上げた政府の憲法解釈は重く、変えるなら国会の承認を得る形が必要だ」と反論し、包括的な「国家安全保障基本法」の制定を求めた。最終的に首相の考えが採用されたが、石破氏には「憲法観が違う」とわだかまりが残った。

 石破氏は周囲に「ライフワークで取り組んできた政策の考えが違う以上、安保担当相だけはどうしても受けられない」と語る。ただ「他の閣僚ならいいのだが…」とも漏らしており、今回の内閣改造で首相と決定的に対立するつもりはなかったようだ。

このニュースの写真

石破茂幹事長の近年のあゆみ

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital