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 経営破綻(はたん)した消費者金融大手「武富士」が金融商品取引で300億円近い損失を出したのは、メリルリンチ日本証券(東京都中央区)の説明不足が原因だったとして、武富士の管財人が損失分の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。難波孝一裁判長は、説明義務違反を認め、請求を棄却した一審・東京地裁判決を取り消し、約145億円の支払いを命じた。

 判決によると、武富士は破綻前の2007年、メリルリンチが提案した金融商品で300億円の運用を始めた。しかし、米国の低所得者向けのサブプライム・ローン問題による金融危機で債券価格が急落し、08年に約297億円の損失を出した。判決は「メリルリンチは運用リスクについて十分な説明をしなかった」と認定した。

 メリルリンチは「今後の対応については判決文を精査して決めたい」とコメントしている。