札幌市長選:現職上田氏は不出馬の方針 後継は秋元副市長
毎日新聞 2014年08月27日 20時16分(最終更新 08月27日 21時04分)
札幌市の上田文雄市長(66)が、任期満了に伴う来春の市長選に出馬せず、3期12年で引退する方針を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。後継指名はしないが、秋元克広副市長(58)が出馬の意向を固めており基本的な政策を引き継ぐとみられる。
上田氏を巡っては、民主党北海道連が4選出馬に意欲を見せる高橋はるみ知事の対抗馬として擁立を検討しているが、上田氏は受けない意向を示している。29日に開かれる自身の後援会の幹部会で不出馬の意向を伝え、9月上旬にも記者会見して正式発表する。
上田氏は弁護士。2003年6月、政令市初の再選挙となった市長選で民主党などの推薦を受けて初当選した。
秋元氏は9月上旬にも辞任して選挙準備を本格化させ、中旬にも正式表明する。1日には地元経済界の有志が出馬を要請する予定だ。秋元氏は夕張市出身。北海道大学卒業後の1979年に札幌市役所入り。南区長、市長政策室長などを経て12年4月から現職。
市長選を巡っては、自民党が元総務官僚の本間奈々氏(45)の推薦を決めている。【山下智恵】