クソログ

ごーみ

うんこ製造機

昨日、僕は海で溺れた。
誰も助けてくれなかった。
だから僕は死んでしまった。

でも、それは夢で僕は死んでなかった。
それでよく考えてみると海って人生のことだったんだ。

僕は頭が悪すぎてひとりで沈んでいくことができない。
僕は頭が悪すぎてひとりで死んでいくことができない。
僕は社会の動きに無関係に生きている。
ヴァレンタイン、誕生日、クリスマス、僕には単なる平日さ。
悲しくなって涙が流れた。
やりきれないほど暗い明日。
あと何回寝れば死ねるのだろう。
誰か新しい社会制度をつくってくれないか。
いっつも、いっつも蔑んだ目。

僕はバカだからひとりでぶつぶつ言うことしかできない。
僕はバカだから意味なくひとりでニヤニヤすることしかできない。
僕はバカだから周りの人を不快にさせることしかできない。
僕はバカだから誰も口をきいてくれない。

僕はバカだから人から指示されたことをするだけっていうのが大の得意。
僕はバカだから親か貰ったお金で、コミックスとフィギュアを集めることしかできない。
僕はバカだから狂ったようにコミックスとフィギュアを集め続けるのみ。

僕はひとり。
いつもひとり。
道を歩くのもひとり。
飯を食う時もひとり。

時々泣きたくなる。
こんな僕のことを好きになってくれる女性がいた。
彼女は僕に優しく声をかけてくれた。
まだ僕のことを好きだとは言わないけれど。
きっと僕のことが好きなんだね。
君は僕を差別しないんだね。

君への思いを手紙に書いた。
手紙を渡してから僕と目を合わさないようにしているのはきっと照れているから?
それから時々、他の男と仲良くしゃべっているのは・・・僕にやきもちを焼かせるためだね。
君の仕草のひとつひとつに大事な意味がある。
それは全部僕を好きだと伝えているんだ。
それにしても僕を選ぶとはお目が高いね。
僕は今ちょっと停滞気味だけど、将来きっと大物になるからね。

そうそう、今度僕の部屋にフィギュアを見に来てね。
君のために集めたフィギュアを見に来てね。

僕は親が作ってくれた飯を食う。
ひたすら食う。
豚のように食う。
何もしていないけど一人前に腹だけは減るのさ。
そしてうんこを作るのが僕の仕事さ。
そんなの仕事と言えないけどね。
誰も、誰一人として僕を遊びに誘ってくれない。
だから僕はインターネットでいろんなことを評論する。
そんで時には強がってみせたりして一日が終わる。
毎日書き込みばかりしているから、しゃれた短文を書くのは得意なのさ。

腹の中でひたすら無意味にうんこを作る。
AVを見て無意味にせいしを出す。
僕のせいしを受け入れてくれる女性なんてこの世には存在しないさ。
金以外では女からは相手にされない人生さ。
友情、恋愛・・・なーんもない人生さ。
長いこと生きてきた。
しかしいい思い出なんてほとんどない。
無意味に老いていく、とてもヤバい人生さ。

雨の中で働く人。
命をかけて戦う人。
そんな社会の動きなんて僕には無関係。
空回りし続ける人生さ。
プンスカ!

僕の人生が、僕の存在が・・・、砂でつくった王様のように少しずつ崩れていく。
小さいときはスターになりたかった。
でもうんこ製造機になってしまった。
せいし無意味放出器になってしまった。
こんな姿、誰にも見せられないよ。

世の中のすべてが僕と無関係に動いている。
完全に取り残されてしまった。
世の中に溶け込んでいる人たちすべてがまぶしい。
僕が自分の気持ちを素直に表せたなら、人と仲良くやっていく術を知っていたならきっとこんなことには。

全ては孤独の中に・・・。
誰かに届け、僕の思い。

お父さん、お母さん、ごめんなさい。
大事に育ててもらったのに。
うんことせいしを無意味に作っただけの人生でした。
こんな寄生虫いらないよね?

これから僕のことをバカと呼んでね。
お墓には「バカの墓」と刻んでね。
さようなら。

うんち (はじめての絵本たいむ)

うんち (はじめての絵本たいむ)