少しでも多くの人に見てもらいたい
サイトやブログを運営していると、どうしてもアクセス数(PV数)に拘ってしまうものです。
世に情報を発信し、それが多くの人に見られる、賛同を受ける(たまには批判も)ことは、やはり気持ちのいいもの(承認欲求を満たされるようなもの)ですし、それによりモチベーションも上がったりするものです。
また、ECサイトやアフィリエイトなどマネタイズを行っている人にとっては、アクセス数は収入にも関わる、物質面でも豊かになることに大いに関わってきますので、気にするなということのほうが無理であり、逆に気にして運営を行わざるを得ないことになったりするでしょう。
人それぞれ理由は色々ありますが、「少しでも多くの人に見てもらいたい」というのは共通のテーマであり、課題でもあります。
「SEO的にいいから」とか「便利なツール」だからとか
多くの人に見てもらいたいという気持ちからサイト、ブログを少しでもいいものにしようと改善を重ねていくのですが、その改善の際にどこで聞きかじったのか吹聴されたのかは分かりませんが、「鵜呑みにしてとりあえずやってみました」という施策を行う人が結構いるものです。
SEOを仕事にしている自分が言うのも何なのですが、「これはSEO的にいいと聞いたから」ということで、文章量を増やすために冗長にしてみたり、検索に引っかかりやすいようにと不自然にキーワード量を増やしたりする人などが今でもいます。
確かに一昔前までは文章は3000文字前後とか、キーワード出現率は7~10%にするなど、そういう小手先のテクニックが効いていたこともありましたが、今は検索エンジンの精度が上がっていますし、ここら辺のテクニックはほぼ無効といっていいほどになっています。
また、サイト内の回遊や被リンク増やすためという理由から、レコメンドエンジン(ツール)を入れたりするのですが、これは諸刃の剣なところがあります。
そのツールは外部サーバに一度接続を行ってデータ収集、演算を行うので、その分表示も遅くなりますし、下手をすると不自然な被リンクスパムとして判定をされることもあります。
(厳密に言えば、rel="nofollow"属性などもありますが、ここでは割愛します。)
ただ、「いいと聞いたから」という理由だけで導入しても、うまくいかないことになると私は断言しておきます。
別にやってもいい、ただ納得しているか
もちろん、「この施策を行うことが有効だ」と自分で考えて判断をしたのなら、やっていただいても構わないです。
(極端な話、スパムと分かっていても人を集めたい、「それが正義だ」と思えば有料被リンクなどを買ったり、売り上げを上げるためにステマ行為などの宣伝を行ったっていいのです。)
ですが、メリット、デメリットを含め、仮説すらも立てずに自分で納得(理解)もしていないことを漫然とやるのだけは大間違いです。
そもそもサイト、ブログを改善するというのは、人によい評価をしてもらう、ユーザビリティを上げるためにやることなのですが、その前提を忘れてしまい、評価してもらう対象が人でなくなっているといるのは愚の骨頂と言わざるを得ません。
いくらツールや手法が変わろうとも、対象はあくまで人、最終的に使うのは人であるということを忘れずにいてください。