誰かこんな小説を書いてくれ【嘘作品紹介】
最終更新:2014.8.24 「今日は良い天気です」追加
小説仲間とチャットしていたら「意地の悪いおばあさんが少年をなじり続ける作品」というネタが出て、それを無理やり紹介仕立てにしてみたところ案外とおもしろかったので、いくつかネタ出ししてみました。
全体的に、「ちょっとだけ読みしたいけど全部読むのはしんどそう。自分で書くなんて持っても他」な作品ばかり。
「意地の悪いおばあさんが少年をなじり続ける」 文字数:125,500文字(連載中)
意地の悪いおばあさんが毎日家を訪ねてきてくれる心優しい孫を毎日なじりつづける小説。
おばあさんのあまりの意地の悪さに、お気に入り登録している二千人の読者が戦慄した。
感想欄は擁護と酷評で常に戦争状態である。
この内容で12万文字以上書いたことに対して、複数の著名なブログで高い評価がなされている。
一部で孫はドMなのではないかという議論がある。
「拝啓父上。今日もボクは背景です」 文字数:28,500文字(完結)
影の薄い少年が友人に無視されまくるつらい日々を毎日手紙で父親へ報告する小説。
そのあまりの悲惨さにお気に入り登録している45人の読者が泣いた。
中には「これは俺だ……俺のことだ!」と感想欄で唐突に自分史を語りだす猛者も現れた。
この作品完結後、作者の次回作はなく、自殺したのではないかという説が極一部でささやかれている。
読者数は少ないが、今でも一部でカルト的人気を誇る不朽の名作。
「師匠、米が食べたいです」 文字数:12,700文字(連載中)
究極の強さを求めて、師匠とその弟子が高尾山の上で修行に励む。(なぜ高尾山なのかは未だ持って不明)
しかし、収入源が無いため、毎日その辺りに生えている雑草を食べて飢えを偲ぶ日々。
こんな生活ではとても強くなれない、と弟子は師匠の制止を振り切って町に出る。
修行の最中に生み出した必殺技「波動共○水」で、水道水を「波動共○水」に変化させて道端で売ろうとするが「ただの水道水でしょ」と言われてしまい全く売れない。
やはりあのペットボトルに入っていないと「波動共○水」として認めてもらえないのか、と「波動共○水」のロゴが入ったペットボトルを求めて旅を始める、という挑戦的な小説。
あまりに先鋭的かつ道筋が見えないネタだったせいか、ここ最近連載が止まっている。
感想欄では「是非とも完結を望む」という声が多く見られる。
「奴隷ハーレム一万人!」 文字数:1,242,000文字(連載中)
いわゆる奴隷ハーレムものだが、作者が「数人の女キャラでハーレムだなんて片腹痛い! 俺が真のハーレムを見せてやる!」と豪語して書き始めた作品。
内容は至って普通のハーレムものだが作者は本当に女性キャラクターを一万人だすつもりらしく、前回の投稿で2,548人目の奴隷がハーレムに迎え入れられた。
当初、読者の間では毎回入ってくる奴隷の身の上話が最も大きな楽しみだったが、「20人目程度でパターンを使い尽くしてしまった」という評価が一般的。
読者の大半はもはや内容はどうでもよいらしく、感想欄では作者が奴隷何人目で連載を止めるかが目下の話題となっている。
「僕が私で俺でわしでやっぱり僕」 文字数:24,000文字(連載中で更新停止)
少年が異世界転生し少女となり、身も心も少女になりきる。そしてさらに転生し、荒くれ者の傭兵となり、身も心も傭兵の男になりきる。そして、さらにさらに転生し、賢者と呼ばれる老人になる。そしてさらに転生して、少年となる。
いろいろな立場と人格を持った少年を描きたかったようなのだが、扱いきれずに破綻をきたしてしまっている作品。
他人と会話する場合、「少年としてのセリフ」「少女としてのセリフ」「傭兵としてのセリフ」「賢者の老人としてのセリフ」がランダムに出てくるため、性格破綻者にしか見えない会話が繰り広げられる。
その上、会話の相手がそのトチ狂った会話に涼しげについてくるので、読者だけが置いて行かれると不評である。
しかし、「素材とコンセプトは見るべきところがあった」と作者の今後に期待する感想も見られる。
「私が妹だ!」 文字数:320,000文字(連載中)
空から落ちてきたヒロインの決め台詞は「私が妹だ!」。
そしてそれで全てが解決する作品。
どのような事件が起こってもヒロインの「私が妹だ!」の一言で、過程が一切描かれずに解決する。
例として、銀行強盗の場面を示す。
心配している主人公に向かってヒロインが「なにを心配しているのかね、お兄ちゃんは。忘れたかね、この私が君の妹であるということを!」と言って、次に銀行強盗を指さして「私が妹だ!」と叫ぶ。
するとその瞬間、全ての過程描写が飛ばされて、銀行強盗は警察に捕まりめでたしめでたしとなる。
過程描写が一切無いため、何が起こっているか一切わからないが、そんなことは気にしない豪快な作品である。
感想欄では、「過程を書け」という声と「いや、これでいいんだ」という声があり、かつては「いや、これでいいんだ」派の勢力が大勢を占めていたが、最近はあまりの省略ぶりに怒りの声が増加模様。
この作品のジャンルについては様々な議論がなされているが、最近「妹萌え系電波小説」というジャンルが定説となっている。
姉妹作に「私が姉だ!」があるが、こちらは更新が遅れ気味。
「ぶっ飛んだ彼女と地味な僕」 文字数:240,000文字(連載中)
突然常識はずれなことをやり始める彼女と、常識人の主人公の凸凹コンビの日常を描いた作品。
作品のイチオシポイントである”彼女”は、当初校庭の真ん中で愛を叫んだり授業中に主人公にキスを迫ったりしていたが、だんだん過激になっていき、排水口に落ちた5円玉を拾うために工事現場から盗んできたダイナマイトで学校及び近隣住居を破壊して死者2,712人を出す事故を起こしたところで警察に収監され物語に登場しなくなった。
感想欄には「全然ぶっ飛んでない。普通すぎる(原文ママ)」や「もっと……もっとだ!!(原文ママ)」という連載初期段階での感想が残されており、とあるブログでは「感想欄の煽りを受けて作者が実力を超えてがんばりすぎたのが敗因」という分析がされている。
現在、主人公は常識人の彼女と常識的な交際をしている。
これについては、今のところ感想欄では好意的な見方が多く、「やっと普通の幸せを掴んだな(原文ママ)」という感想が印象的。
「異世界でチートで大金持ちになったので奴隷ハーレム作る」 文字数:305,000文字(連載中)
異世界で転生者特有のチートで大金持ちになった主人公がハーレムを作る話だったはずだが、金銭授受・所有に関わる書類に煩わされ、ついには詐欺横領の疑いで全財産を没収されて主人公が極貧生活をしている作品。
すでに30万文字を超えているが、未だに奴隷ハーレムが実現する気配どころか、女性キャラクターも登場していない。
作者が真面目かつ経理や法律について詳しいらしく、やたら現実的な書類が詳細な説明付きで多数出てくるのが特徴。
作者は自身のブログで「最初はハーレムを作るつもりだったんですが、この世界に存在するであろう書類を用意して行ったら……いつの間にかこうなっちゃいました」と語っており、作者としても望んでこの展開になったわけはないらしい。
最初に主人公が所得税に関する書類を記入したところから、芋づる式に金銭の出所を証明する必要が生じ、これまでに計67種類の書類と3ヶ月単位で待たされるお役所仕事に翻弄にされ、未だチートで得た金銭を一銭足りとも使えていない上、全ての所持金を差し押さえられている。(書類の詳細はまとめサイトに記載)
現在、疑いが晴れるのを待っている主人公は執事とともに近所の教会の炊き出しで飢えをしのいでいる。
時折執事と「金が戻ってきたら城を修繕して、夜風の当たらない部屋で安心して寝たいよな……」「しかし、修繕するとまた所得税が割増に……」というような会話が成されており、読者の間でもハーレムの実現は絶望視されている。
感想欄には「会社で経理やってるけど、生々しすぎる」「異世界の行政書類をここまで忠実に再現するとはすごい」「ハーレム早くだせ、って言った自分が悪かったから、せめて主人公に暖かい寝床を与えてあげてください!」という読者のコメントが並ぶ。
「この小説の総合評価が1000pt超えたら妹の下着うpする」 文字数:85,000文字(連載中)
まず私はこの作者に文句を言いたい。
私が見た時、総合評価が892ptだった。だから私は文章評価・ストーリー評価両方に5pt入れ、さらにお気に入りまでいれた。
先ほど見たら、なんと1,129ptだった。
だというのに、なにもうpされていない。
主人公の行く末などどうでもいい。とにかくそいつをうpするんだ。
作者、見ているだろう、こんちくしょう!
「飛んだエビフライ」 文字数:109,000文字(完結)
冒頭からひらがなが多い文章で描かれており、一見童話風であるが、実際には童話ではない。
男の子が「いただきます」と明るい声を上げてエビフライにかじりつくが、エビフライには恐るべき寄生虫が潜んでいた……というバイオハザード型展開をする作品。
男の子が苦しむ様子や、男の子の体を食い破って寄生虫が湧き出てくる描写などが非常に鮮烈。
タイトル・あらすじ・冒頭などが全て「心温まる童話」のフリをしているため、そういったものを期待して読んでしまった被害者が続出した。
感想欄には「あまりにグロい」「天丼を食べられなくなった」「文体詐欺」「残酷な描写のタグをつけろ!」等の否定的なコメントが並び、肯定的なコメントはほとんどない。
物語が進むに連れて寄生虫が街中に広がっていき、街中が地獄と化す。
最後に男の子の死体に群がっていた寄生虫が進化して尻尾が赤くて体が黄色い細長い化け物になり、そのまま上空へ飛翔していく。
まだ平和なとなり町の子供がそれを見上げて「あ、エビフライが飛んでる!」と叫んだところで物語が終わる。
「魔法使いは掃除をしない」 文字数:240,000文字(連載中)
主人公は最強クラスの魔法使いだが極端な掃除嫌いで屋敷の中も外も散らかり放題である。
そして、広大な屋敷の庭園で数々の魔法実験を行った挙句に片付けないでいた結果、敷地は腐海と化し、夜な夜な正体不明の遠吠えが聞こえてくる。
ついには近隣住民から安眠妨害で集団訴訟をされてしまう。
しかたなく庭園を片付けようとしたが、何種類もの謎の生物が発生しており一人では片付けられない。
ギルドに依頼してやってきた個性的な連中と自分の屋敷の庭園を掃除して回る、という作品。
特徴的な屋敷内パートと庭園パートがある。
屋敷内パートではプロの掃除人による数々のお掃除豆知識が披露され、感想欄でも「次は換気扇の掃除をお願いします」といったリクエストがされている。(このリクエストに対して作者は「この世界に換気扇はないのでそれはちょっと……」と答えている)
屋敷内パートで活躍するメイン人物は現代日本から転生したと思われる黒髪の少年で、ダイ○ンの掃除機を持って縦横無尽に活躍している。
庭園パートでは、人死・裏切り(仲間の一人が実は庭園で生まれたモンスターだった)・葛藤・新たな仲間(倒したスライム状の謎生物が金髪美女に変化して仲間になる)・絶望と希望といったとても屋敷の庭園の中とは思えない壮大なスケールの物語が描かれる。
感想欄でも好評価が多く、近々書籍化される予定とのこと。
「30円分の愛情」 文字数:81,000文字(連載中)
「30円の愛情」というフレーズから想像される「控えめな愛情」というイメージに反して主人公とヒロインのイチャつきぶりを永遠と見せられる作品。
ヒロインが道端へ30円を落とし、後ろを歩いていた主人公が拾って返す。主人公が一目惚れして連絡先を聞くと「30円のお礼です」とヒロインもまんざらではない様子で連絡先を教える。というのが馴れ初め。
その後の展開では、ことあるごとにこの「30円」が引き合いに出される。
例えば、あるシーンで二人が顔を近づけあってキスする寸前になると「30円ではここまでです」と顔を赤らめたヒロインに言われて終りとなる。
このようにどのようなシーンでも寸止め状態で終りとなる。
毎回ワンパターンであるが、このパターンだけで8万文字も書いている点を評価する声もある。
感想欄には「お前らもう結婚しろ」「普通にラブラブじゃん」「彼女に100円払ったらどうなるのか……」「30円払うから俺にも同じことやってくれ!」というコメントが並ぶ。
「コンクールにはお茶漬けを」 文字数:43,000文字(連載中)
「お茶漬け好きの音楽家のコメディもの」と思いきや、お茶漬けを使った殺人事件を扱う推理小説である。
嫁が町の歌唱コンクールに参加する姑のお茶漬けに毒を盛って殺害し、そこへやってきた探偵が推理を披露する。
探偵の推理力があまり高くないらしく、探偵は「ボルネオの遺跡の石柱の配列に因んだトリックなのでは?」と無駄に複雑で見当違いな推理をした挙句に現在はボルネオ島で遺跡研究にはげんでいる。
感想欄では「迷探偵」「推理モノだと思ったら紀行ものだった」と言ったコメントが並ぶ。
「ゴシック・アンド・ロリータが社会的な正装となった場合の経済効果予測の試み」 文字数:67,000文字(完結)
社会的な正装がゴスロリ衣装となった近未来を描く作品。
現在のスーツに変わってゴスロリ衣装が正装となっており、学校行事や会社業務では全員(男含む)がゴスロリ衣装に身を包む。
あまりに特異な想定だが、服飾文化が大きく変動した際の経済効果を詳細に検討した報告書スタイルの作品であり小説形式ではない。
小説サイトに投稿した理由は不明である。
衣料品や生地の日本の生産状況・輸出入状況・原産地の環境情報の詳細な調査から将来の生産量の予測まで及んでおり、とても冗談で書いたとは思えない内容となっている。
作者は「ゴシック・アンド・ロリータスタイルの服飾が日本の正装となることは、経済効果及び文化的な意義において理にかなったことと言える」と結論づけている。
アクセス数もそれなりにあってネットの一部では話題にもなっているが、感想は「すごいですね」という短いコメントが一件ついているのみで、ほとんどの読者は作者にどう絡んでいいかわからずに当惑している模様。
この作者の作品はこの一つだけであり、以降は沈黙を保っている。
作者の正体は未だ持って不明である。
☆NEW!
「今日は良い天気です」 文字数:17,000文字(連載中)
日本語を勉強中というオーストラリア人が日本語で書いている小説。
冒頭は「あなたの年齢は何歳ですか?」「私の年齢は17歳です」「あなたは男性ですか?」「いいえ、女性です」という独特の会話文で始まる。
感想欄には「文章は決して流暢ではないが、他の作品にない独特な雰囲気を持っている」といった評価や「日本語の勉強頑張って」というコメントが並ぶ。
地の文を書くのが難しいためか、ほとんどセリフだけで物語が綴られていく。
しかし、日本語の教科書の例文を元に試行錯誤しつつ書いているようで、全体的に不思議なセリフが目立つ。
使用している教科書が古いらしく「今日私はお立ち台で踊りました」「それは結構ですね」「昨日私は3つ目のマンションを買いました」「それは結構ですね」といったバブル期と思われるセリフがあちこちに散見される。
他にも様々な文献を参考に書いているようで、町の人々や警察官が「あっしには関わりのねぇこって」「はい、何ぞ御用でござりますか」「お若えの、お待ちなせえ」といった不自然な発言をすることがある。
また、病院内と思われる会話の直後に「私は今ニューヨークへ行く飛行機に乗っています。とても高いです」といつの間にか海外へ飛び立っていたり、やくざと戦っていると思われるセリフの直後に「私は勝ちました。私は片膝に傷を負いました。とても痛いです」といつの間にか戦いが終了していたり、読者が想像できないスピーディかつ唐突な展開をするのが特徴である。
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上記の作品を書こうという勇気のある人がいたら、どうぞ遠慮せずに書いてください。
私は権利とか主張しません。
というか、誰か書いてくれれば喜んで見に行きます。
本当に悪乗りした人には先着10名様にamazonギフト券300円分プレゼント!(笑) 金額がセコイ!
あと、誰でもいいのでタイトルください。
タイトルだけ言ってもらえれば、無理やり内容と紹介文をでっち上げます。
すごく平凡なタイトルから奇抜なタイトルまで、なんでも挑戦するんでぜひぜひネタを! give me ネタ!
もらったタイトル:「飛んだエビフライ」「魔法使いは掃除をしない」「30円分の愛情」「コンクールにはお茶漬けを」
※上記の作品・紹介文はでっちあげですが、「非常に似ている作品を知っている」「似たタイトル使ってるんだけど」「紹介されているのと似たようなものを書いている私に謝れ!」等の問題がある場合はご連絡ください。該当の紹介文を削除します。
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■本当に書かれちゃった作品
「私が妹だ!」 文字数:1万文字以上(連載中) 作者:結城 慎 様
URL:http://ncode.syosetu.com/n3304cg/
この文章を投稿した翌朝にはもう出来ていました。早すぎ! しかも出来が良いので二重に驚きです。悪乗りしてくれてありがとうございました!
悪乗りしてくれる人、365日募集中です。
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