メルセデスの出来事はF1にとってよいこと 1： クルサードのF1コラム

24日のベルギーGP序盤に起きたメルセデスのドライバー、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグとの衝突による物議は、F1にとって非常に貴重なものである。

これは感情的なジェットコースターだ。大きなプレッシャーがかかるなか、人とマシンが限界状態でもある。メルセデスは、自分たちが何を求めているかを正確に人々に知らせるという点で、非常によい仕事をしている。

このインシデントは厄介だったが、責任はロズベルグにある。

ハミルトンには全く非がない。彼は通常のレーシング・ラインをとっていたが、それは完全にその資格があったからで、ロズベルグを押し出そうとしなかった。

僕はレース解説で、ロズベルグが「僕はこのような状況で大回りするつもりがないことをルイスに見せなくてはならない」と考えたと言ったが、今でもそう思っている。

彼はバーレーンとハンガリーでは衝突を避けるために大回りした。なぜなら選択肢がなかったからだ。ロズベルグはスパでもそうするべきだった。なぜなら今回も彼には選択肢がなかったからだ。

確かに彼はハンドルを緩めた。しかし、そのままではコースアウトするとわかったので、慌ててハンドルを切り、ハミルトンのリア・タイヤにフロント・ウィングをぶつけ、タイヤをパンクさせた。

マシンに乗っていない人々は、ロズベルグが意図的にフロント・ウィングでハミルトンのリア・ホイールに当てたと言うかもしれない。でも僕は、ドライバーが意図的に自分のマシンを壊すようなことはしないと思う。

ドライバーは、自分のフロント・ウィングがなくなるので、誰かにノーズをぶつけたりはできないとわかっている。その作戦はうまくいかない。

また、ドライバーは、自分のフロント・ウィングで必ずライバルのタイヤをパンクさせるような場所を正確に判断できない。

しかし、ロズベルグはこの結果、人気を大きく落とすことになった。

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-Source: bbc.co.uk

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