水曜日 , 27 8月 2014
開幕直前なのに…セリエA7クラブの胸スポンサーが「空席」

開幕直前なのに…セリエA7クラブの胸スポンサーが「空席」

今週末に新シーズンの開幕を控えるセリエAだが、20チーム中7チームの胸スポンサーが決まっていない。(チェゼーナ、フィオレンティーナ、ジェノア、ラツィオ、パレルモ、ローマ、サンプドリア)

スポンサーと契約していない理由はクラブによって様々だ。たとえば数シーズンぶりにチャンピオンズリーグの舞台に復帰したローマは、国内リーグ3連覇中のユベントスの対抗馬としてスクデット争いも期待されている。

アメリカ資本に支えられ、国際的な関心度も高まっていることからメインスポンサー料を1400万〜1500万ユーロに設定。世界的に有名な航空会社から400万〜500万ユーロの提示を受けながらも、これを拒否していることからローマ側に設定金額を引き下げる意思は見られない。

胸スポンサー契約を結ばないまま8年目のシーズンに突入するラツィオも、同様の理由だ。「たったひとつのスポンサーを入れるためにクラブの価値を落とすつもりはない」とロティート会長は語っている。

もっとも、こういった事情のクラブは一握りだ。経済危機によりイタリア国内にスポンサーとして投資する余裕がある企業が減っているのも事実だが、それ以上にセリエAに対するイメージの悪化が大きく影響している。

セリエA13チームの胸スポンサー契約料(単位は100万ユーロ)

胸スポンサー契約

老朽化したスタジアムに空席の目立つ観客席、ファン同士の闘争、長期的な展望を持たないオーナー、テレビ放映権料の配分を当てにするだけの経営陣、トッププレイヤーの国外流出、マーケティング戦略の不備、SNS上のPR不足、選手肖像権の管理など現在のセリエAには問題が山積みだ。

リーグスポンサーにも大きな違いがある。セリエAは携帯電話会社「TIM」と約1500万ユーロで契約しているが、プレミアリーグとバークレイズ銀行の契約料は年間5000万ユーロだ。

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