JR東日本、西日本が北陸新幹線(長野経由)の長野―金沢間の延伸開業日を来年3月14日に正式決定したことが27日、分かった。長野駅を含む主要駅だけに停車する最速の「かがやき」は東京―金沢間を最速2時間28分で結び、1日10往復を運行。長野―東京間の「あさま」は16往復、東京―金沢間の各駅停車タイプの「はくたか」は14往復を運行する。東京―長野間は現行27往復が、延伸後は金沢発着を含め計40往復となる。
両社の社長が27日午後に記者会見し、概要を発表した。
「はくたか」は軽井沢、佐久平、上田、飯山の各駅を通過するタイプがある。「あさま」は長野―東京間の県内駅はすべて停車する。「はくたか」は東京―金沢間の1日14往復に加え、長野―金沢間でも各駅停車の形で1往復を運行する。このほか、富山―金沢間のシャトル便「つるぎ」は18往復となる。
延伸開業日をめぐっては、JR東日本幹部が今年3月、信濃毎日新聞の取材に、春のダイヤ改正日が有力との考えを示していた。春のダイヤは近年、3月中旬の土曜日が改正日で、来年は3月14日が該当していた。延伸開業日が決まったことで、JRから経営分離される並行在来線の信越線長野―妙高高原間(37・3キロ)を第三セクターしなの鉄道(上田市)が引き継ぐ「北しなの線」の開業も来年3月14日になる見通しだ。
延伸開業に向け、JR東日本、西日本は新型車両のE7系、W7系を共同開発。E7系は、今年3月から長野新幹線の営業運転に先行導入している。長野―金沢間では現在、10月末までの予定でW7系などを使った走行試験をしている。