昨日午後、測定器を受け取るべく秦野へ。

LB2045の検体を入れる上部遮蔽体は5cm圧の鉛の塊。100kg近い「小さな巨体」はIさん、Sさんと3人がかりでも移動困難。車に乗せるだけで滝の汗。
提供いただいたのはLB2045、マリネリ10数個、データ取得用NotePC、プリンタ、収納キャビネットに空間線量計RADCOUNTER DC-100まで測定に関わるまさに一式。
これだけの機材を不肖の私に託してくださる皆様の想い「一件でも多く測定し有効活用を」を機材とともに車に積み込み、しばしこれまでを振り返り、今後を確認して名残惜しい秦野を離れたのは15時過ぎ。
秦野の地と、素晴らしい皆様との出会いにあらためて感謝。
台風一過の素晴らしい晴天ながらも、通いなれた道中が寂しい。

さて家についてみると我がHoneyの第一撃は「うちは犬は飼えないのよお」的ご機嫌斜め。
セットアップし片付いてしまえばさしてスペースを取るわけでもないのだけれど、運びやすい様にと詰めていただいた段ボール箱の数に面喰った模様。
その後彼女が買い物に出た隙に怒涛の片づけ。キャビネットを収めてきれいにお掃除すれば「あらスッキリね」となんとかLB君家族の一員とみなしてもらえた模様でホッ。

我が家の雄共が夜まで出かけていた関係で100kg級の鉛チャンバーを朝一番で車から降ろす。3メートル程のスロープと玄関から居間までを運ぶのに、重量物になれない3人は30分がかり。危ないだの、注意がくどいだのとひと悶着後、LBの勇士が復活。
大切に大切に運んできたセンサー部と測定室内をアルコール清拭してセットして結線するとすんなり立ち上がってきた。

共に提供いただいたRADCOUNTER DC-100で室内線量を測ると予想外の0.02~0.03μSv/h・・・と思い出したのはこの部屋が鉛のシートで覆われていること。

この線量計はシンチレーションで低線量までしっかり測れてGood。
自前のSOEKSは0.05くらいまで下がっては2~3発くらって0.2くらいまで上がってを繰り返し、使い物にならずようやく自宅の線量実態を把握できました。この測定器は首から下げる仕様なので写真は壁にかけたのを天地逆に撮影しています。
窓から手を出して180bq/kgある庭の1m高あたりを測れば0.07~0.08μSv/hを示すので、ドラムやらベースやらの音漏れ対策に壁に入れた鉛シートが屋外からのγ線を遮蔽してくれていると思われる。なんたる先見の明。
今後電源入れっぱなしになるので消費電力を測ってみるとなんとたったの7W。測っても測ってなくても7W。ずいぶん省電力だなこいつ。

電源投入後2時間程放置しCariblationとって現在バックグラウンドを取得中。
しばし動作確認と検体受入れ準備を整えたら、測定再開のご案内をいたします。

まずはセットアップ完了までのご報告。