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帰還困難区域で初の本格的な除染へ8月27日 15時21分
東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で長期間、住民が戻るのが難しいとされる「帰還困難区域」について、環境省は福島県大熊町の一部の地区で、初めて本格的な除染を行うことを決めました。
年間の被ばく線量が50ミリシーベルトを超え、長期間にわたって住民が戻るのが難しいとされる福島県の帰還困難区域を巡っては、除染の効果が不透明なことなどから本格的な除染を行うかどうか環境省で検討してきました。
その結果、大熊町の町役場や商店街などが集まる下野上地区周辺で、来年4月以降を目指して初めて本格的な除染を行うことを決めました。
環境省では、除染を決めた理由について、帰還困難区域で試験的に行った除染の結果、一定の効果が認められたことやこの地区周辺の放射線量が比較的低いこと、それに、大熊町がことし3月に策定した復興まちづくりビジョンの中で、将来的な拠点と位置づけ、除染の実施を求めていることを挙げています。
環境省では今後、具体的な除染の範囲などについて町と協議することにしています。
環境省では、このほかの自治体の帰還困難区域でも本格的な除染を行うかどうか、住民の帰還の意向などを考慮して、検討することにしています。
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