「ロックの聖地」。そう呼ばれてきた日本武道館が、「アイドルの登竜門」になりつつある。

 モーニング娘。、Perfume、AKB48、ももいろクローバーZ。もちろん、これまでにも日本武道館でライブを行うアイドルはいた。しかし大ブレイクを果たした後、成功の証として日本武道館でライブを開催するのが通例だった。

 しかし13年以降はやや状況が異なり始めている。SUPER☆GiRLS、℃-ute、Berryz工房、東京女子流、BABYMETAL、私立恵比寿中学、でんぱ組.inc――。トップアイドルグループに続く、「ネクストブレイク候補」ともいえるグループの日本武道館公演が相次いでいるのだ。

 日本武道館のキャパシティは、席の設置の方法によっても異なるが8000〜1万席程度。実は、ネクストブレイク候補たちもこれだけの動員が可能になってきている。「アイドルブームはそろそろ終わる」といわれて久しいが、終焉どころか、メディアに頻繁に出るグループ以外も着実にファンをつかんでいるのだ。

 そんな「武道館アイドル」の仲間入りを果たすグループがある。8月28日、メジャーデビューからわずか約1年で日本武道館でのライブを行う「チームしゃちほこ」だ。

 彼女たちはその名からも推測できるように、名古屋を拠点とする6人組。所属事務所がももいろクローバーZと同じことから“ももクロの妹分”と言われることも多い。

 アイドル群雄割拠の時代、チームしゃちほこは他のグループとどのような差別化を図っているのか。メンバーとレコード会社関係者へのインタビューを交えて探る。

チームしゃちほこ
12年4月7日に名古屋城にて路上デビュー。同年10月31日に「ザ・スターダストボーリング」で名古屋デビュー。13年6月19日には、「首都移転計画」で全国デビューを果たす
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