「人肉カプセル」、2011年以降の3年間に6万錠密輸
人間の死体を利用して製造した、いわゆる「人肉カプセル」が、今もなお韓国に密輸されていることが分かった。関税庁が26日、与党セヌリ党のパク・ミョンジェ議員に提出した資料によると、2011年8月から今年7月までの3年間、人肉カプセルを韓国に密輸しようとして摘発された件数は117件に上り、押収された人肉カプセルは6万6149錠に達したという。
年度別に見ると、11年は22件(1万2524錠)、12年は47件(2万663錠)、昨年は41件(2万7852錠)と、毎年増加傾向にある。今年も7月までで7件、5110錠の人肉カプセルが全国の税関で摘発された。
3年間に摘発された人肉カプセルのうち、57%に当たる3万8067錠は海外から国際郵便で取り寄せようとして発覚したものだ。また、海外旅行客が自ら携帯して持ち込み押収された人肉カプセルは2万7812錠(42%)だった。
人肉カプセルの大部分は東北3省(遼寧・吉林・黒竜江)を中心とした中国から流入し、一部はほかの国からも流入している。昨年6月には米国からの国際貨物の中から人肉カプセル270錠が見つかったことがある。
関税庁の関係者は「人肉カプセルを誤って服用した場合、健康を害する恐れがあるが、滋養強壮によいという誤った認識がみられる。中国からの航空郵便物に対する検査を強化し、人肉カプセルの流入を水際で阻止するため全力を挙げている」と語った。